![]() 涙管インプラントおよび関連する方法
专利摘要:
涙管インプラントおよびそれに関連する目の涙小管内に確実に保持する方法が開示される。涙管インプラントは、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入するように構成されたインプラント本体を含み得る。インプラント本体は、膨張性保持要素を実質的に包含するように構成された変形可能な保持構造を含み得る。例によっては、膨張性保持要素は、流体吸収性物質を含み得て、流体吸収性物質は、流体透過性保持具または流体透過性孔を介してなどで、流体に晒され得る。流体吸収性物質が流体を保持するとき(すなわち、保持構造に流体が受けられると)、流体吸収性物質のサイズは増大し、形状は変化し得て、涙小管の壁を押すなど、保持構造の1つ以上の部分を外側に押し、それによって涙管インプラントを涙点内に確実に保持する。 公开号:JP2011512194A 申请号:JP2010546796 申请日:2009-02-17 公开日:2011-04-21 发明作者:ダブリュ. シミズ,ロバート;ジャイン,ラクナ 申请人:キューエルティー プラグ デリバリー,インク.Qlt Plug Delivery,Inc.; IPC主号:A61F2-14
专利说明:
[0001] (優先権の主張) 2008年2月18日に出願された米国特許仮出願シリアル番号61/066,233および2008年4月30日に出願された米国仮出願シリアル番号61/049,347に対する優先権の利益の主張をここで主張し、これらの明細書は参照によってその全体が本明細書中に組み込まれる。] [0002] 本特許明細書は全般的に、眼用インプラントに関する。特に、しかし限定するものではなく、この特許明細書は、涙管インプラント(たとえば涙点プラグ)、そのようなインプラントを作る方法、およびそのようなインプラントを用いて目の疾患を治療する方法に関する。] 背景技術 [0003] 患者および医師は、目への薬物送達およびドライアイの治療を含む、目の疾患の治療の領域で、様々な課題に直面している。乾性結膜炎を含むドライアイは、治療が必要であり得る一般的な目の状態である。ドライアイは、広範な年齢層の人々が罹患しており、また高齢者では一般的なものである。様々な現行治療法はドライアイにかかわる生理学的状態をターゲットとしており、現行治療法は正常な涙液の増大、涙液膜成分産性の強化、および目から出て涙小管内に流入して通過する涙液の流れをブロックするなどの涙の滞留時間を延ばす方法を含んでいる。] [0004] 多くの現行の涙液流ブロック技術には、性質上不可逆的であることを含む短所がある。例えば、いくつかの涙液流ブロック技術は、涙点開口部を縫って閉じるか、または電気もしくはレーザー焼灼を使用して涙点開口部を封止することによって涙小管導管を閉じることを伴う。このような処理では、ドライアイを治療するために涙液流をブロックするという所望の結果が得られるけれども、残念なことに再建外科手術なしには可逆的ではない。] [0005] ドライアイ緩和治療に加え、患者および医師は、目への適切な薬物送達または他の治療薬送達を含む目の疾患または障害の管理(マネージメント)の領域で、様々な課題に直面している。眼球管理では、たとえば、多くの現在の目の薬物送達システムは、手作業による反復投与を必要とし、患者コンプライアンスの欠如または不適切な薬物濃度で目に到達することによって、効果がないことが多い。] [0006] 眼感染症、目の炎症、緑内障、および他の眼疾病または疾患を治療するために、多くの場合、薬物もしくは他の治療薬を目に投与する必要がある。薬物送達の従来の方法は、目の表面への局所的液滴塗布によるものである。局所的点眼は、効果はあるが、非効率である場合がある。一例として、点眼薬を目にさすと、結膜嚢(すなわち、目と眼瞼との間のポケット)をいっぱいにしすぎて眼瞼縁からあふれ出て頬へとこぼれるため、液滴のかなりの部分が失われることが多い。加えて、眼球表面に残っている液滴の大部分は、涙小管内に流入し通過して洗い流されてしまい、目を吸収治療する前に薬物の濃度が希釈されてしまうことがある。さらに、多くの場合において、局所的適用薬物は、薬物適用後約2時間の間に眼球内効果がピークに達し、その後、所望の薬物治療的有用性を維持するためにさらに薬物を投与すべきであるが、多くの場合投与されない。] [0007] 眼球管理をさらに一層困難にするのは、患者が処方通りに点眼薬を使用しないことが多いという点である。このような患者コンプライアンスの不順守は、例えば、点眼薬が引き起こすような初期の刺すようなまたは焼けるような感覚、および患者の経験によるものと考えられる。点眼薬を自分の目に差すことが難しいことがあるのは、部分的には、目を保護するために正常反射によるものである。したがって、1つまたは複数の液滴が目に入らないことがある。老齢の患者は、関節炎、不安定性、および視力低下によって、液滴を差すことにさらなる問題を有することがある。小児科および精神科の患者も同様に困難を提供する。] 発明が解決しようとする課題 [0008] 本発明の発明者は、目における涙の滞留時間および目への薬物または治療薬の送達を増やす様々な有望な技術があることを見出した。これらの技術は、取外し可能であり、オプションとして薬物を放出する涙管インプラントを、涙点内に通し関連する涙小管内に留置することを含み得る。薬物の徐放を許容することによって、本涙管インプラントは、患者コンプライアンスの不順守、無駄なまたは時宜を得ない塗布のような局所的点眼投与に付随する欠点の一部を解消することができる。] [0009] 本発明の発明者は、さらに、涙管インプラントには、涙点または関連する涙小管に大きなバイアスをかけずに容易に埋め込みおよび取り外しを行えることのうちの1つまたは複数の能力を有するべきであり、埋め込みによって涙小管内に確実に保持可能であるようにできるべきであり、および薬物送達システムとして製作され使用されるときに、長期間にわたって所望の治療レベルで薬物の局所的持続放出をすることが可能であるべきであることを認識していた。] [0010] 本発明では、疾病または疾患を治療するための涙管インプラントが開示される。より具体的には、涙管インプラント、そのようなインプラントを製作する方法、およびそのようなインプラントを使用して眼球の疾病もしくは疾患を治療する方法が開示される。] 課題を解決するための手段 [0011] 本明細書で説明されている発明の主題をより分かりやすく示すために、例示的な態様および実施形態の限定しない一覧を以下に示す。 1.涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造は流体透過性(浸透性)保持具を有するインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記流体透過性保持具は、前記保持構造への流体の透過(浸透)を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 2.前記保持構造は、前記ヒドロゲル保持要素がその中に配置される少なくとも1つのチャンバを含む、態様1に記載の涙管インプラント。 3.前記インプラント本体の少なくとも一部は、前記涙小管の外側に残るように構成されている、態様1または2のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 4.前記インプラント本体は、前記涙点の中に完全に挿入可能であるように構成されている、態様1または2のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 5.前記流体透過性保持具は前記膨張したヒドロゲル保持要素の少なくとも80パーセントが前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、態様1乃至4のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 6.前記流体透過性保持具は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーン(silicone)と、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、態様1乃至5のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 7.前記流体透過性保持具は、少なくとも80重量パーセントのシリコーンを含む、態様6に記載の涙管インプラント。 8.前記流体透過性保持具は、約60重量パーセントのシリコーンおよび約40重量パーセントの塩化ナトリウムを含む、態様6に記載の涙管インプラント。 9.前記流体透過性保持具は、約70重量パーセントのシリコーンおよび約30重量パーセントのポリビニルピリリドンを含む、態様6に記載の涙管インプラント。 10.前記流体透過性保持具は、約75重量パーセントのシリコーンおよび約25重量パーセントのポリエチレンオキシドを含む、態様6に記載の涙管インプラント。 11.前記流体透過性保持具は、約80重量パーセントのシリコーンおよび約20重量パーセントのコンタクトレンズ素材を含む、態様6に記載の涙管インプラント。 12.前記コンタクトレンズ素材は、ヒドロゲル、2ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体、またはポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)共重合体の少なくとも1つを含む、態様6に記載の涙管インプラント。 13.前記ヒドロゲル保持要素は、ポリウレタンまたはシリコーンの少なくとも1つを含む、態様1乃至12のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 14.前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の1倍に及ぶ膨張容量を含む、態様1乃至13のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 15.前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の10倍に及ぶ膨張容量を含む、態様1乃至13のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 16.前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の100倍に及ぶ膨張容量を含む、態様1乃至13のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 17.前記インプラント本体は、前記インプラント本体の外側表面部分が前記ヒドロゲル保持要素の膨張によって、外側に変形可能であるように構成されている、態様1乃至16のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 18.前記インプラント本体は、シリコーン、ポリウレタン、またはアクリルの少なくとも1つを含む弾性物質を含む、態様17に記載の涙管インプラント。 19.前記インプラント本体の近位端部から、または前記インプラント本体の近位端部のまわりに少なくとも部分的または全周に延び、前記涙点に据えられる(前記涙点に対峙して置かれる)ように構成されているインプラント本体突出部を含む、態様1乃至18のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 20.前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、態様19に記載の涙管インプラント。 21.前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨潤性物質であって、涙小管中に配置されたときに、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨潤性物質を含む、態様1乃至20のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 22.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約5分の1である、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 23.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約4分の1である、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 24.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約3分の1である、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 25.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約2分の1である、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 26.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約4分の3である、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 27.前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さとほぼ等しい、態様1乃至21のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 28.目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体は薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、 前記薬物コアは薬剤を含み、前記薬剤を前記目への放出をする少なくとも1つの表面を有し、 前記保持構造は、流体透過性保持具を有し、ヒドロゲル保持要素を実質的に包含し、前記ヒドロゲル保持要素は、前記保持構造が涙小管中にあるとき、膨張するように構成されているインプラント本体、 を含み、 前記流体透過性保持具は前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 29.前記インプラント本体は、前記薬物コアを収容するように構成された第1のチャンバと、前記ヒドロゲル保持要素を収容するように構成された第2のチャンバを含み、前記第2のチャンバは前記第1のチャンバの近位に配置されている、態様28に記載の涙管インプラント。 30.前記薬物コアは、固体マトリックス中に分配され、少なくとも1つの露出した薬物コア表面を画定するためにシース本体によって少なくとも部分的に覆われた少なくとも1つの治療薬含有物を含む、態様28または29のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 31.前記少なくとも1つの薬物コア表面は、前記インプラント本体の前記近位端部の近傍に配置され、前記インプラント本体が前記涙小管中に挿入されたときに、涙液に接し、持続的な期間にわたり治療薬を放出する、態様30に記載の涙管インプラント。 32.前記薬物コアおよび前記保持構造は、単一の部品を形成するために一緒に成型可能である、態様28乃至31のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 33.前記薬物コアは単一の第1の部品として形成され、前記保持構造は単一の第2の部品として形成され、前記第1の部品は、前記第2の部品に結合可能である、態様28乃至31のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 34.前記流体透過性保持具は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、態様28乃至33のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 35.前記薬物コアを含む前記インプラント本体の前記近位端部は第1の物質を含み、前記保持構造を含む前記インプラント本体の前記遠位端部は、前記第1の物質とは異なる第2の物質を含む、態様28乃至34のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 36.前記近位端部の近傍の位置の前記インプラント本体から少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部であって、前記涙点に据えられるように構成されているインプラント本体突出部を含む、態様28乃至35のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 37.前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、態様28乃至36のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 38.前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨潤性物質であって、涙小管中に配置されたときに、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨潤性物質を含む、態様28乃至37のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 39.涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造は流体透過性孔を有するインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記流体透過性孔は、前記保持構造に流体を入れることを許容するサイズおよび形状を有し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 40.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の10パーセント未満に制限されるように抑制する、態様39に記載の涙管インプラント。 41.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の5パーセント未満に制限されるように抑制する、態様39または40のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 42.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の1パーセント未満に制限されるように抑制する、態様39乃至41のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 43.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その初期乾燥状態およびその膨張した水和状態の両方において妨げる、態様39乃至42のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 44.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、約0.3ミリメータに及ぶ直径を含む、態様39乃至43のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 45.前記インプラント本体の遠位端部に結合されている非透過性、非親水性キャップ部材を含む、態様39乃至44のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 46.前記流体透過性孔を覆うように構成された孔膜であって、前記保持構造の内側または外側上に配置され、10,000ダルトン以下の分子量を有する孔膜を含む、態様39乃至45のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 47.目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含み、前記保持構造は流体透過性孔を有するインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記流体透過性保持具は、前記保持構造への流体の透過を許容するサイズおよび形状を有し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 48.前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、約0.3ミリメータに及ぶ直径を含む、態様47のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 49.前記インプラント本体の遠位端部に結合されている非透過性、非親水性キャップ部材を含む、態様47乃至48のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 50.前記流体透過性孔を覆うように構成された孔膜であって、前記保持構造の内側または外側上に配置され、10,000ダルトン以下の分子量を有する孔膜を含む、態様47乃至49のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 51.前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、態様47乃至50のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 52.涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む保持構造を有するインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記キャップ部材は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 53.前記キャップ部材は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、態様52に記載の涙管インプラント。 54.前記キャップ部材は、前記涙小管への非外傷性挿入を容易にするために先細りする遠位先端部を含む、態様52または53のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 55.前記キャップ部材は、前記保持構造の遠位端のみを覆う、態様52乃至54のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 56.前記キャップ部材は前記保持構造の前記遠位端と同一平面である、態様55に記載の涙管インプラント。 57.前記キャップ部材は、前記保持構造の内側壁に少なくとも部分的に入り込んでいる、態様55に記載の涙管インプラント。 58.前記キャップ部材は、前記保持構造の遠位端および側面を覆う、態様52乃至54のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 59.目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、 前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含み、前記保持構造は前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性のキャップ部材を含むインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記キャップ部材は、前記保持構造への流体の動きを許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 60.前記薬物コアの前記少なくとも1つの表面のまわりに少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部であって、前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、態様59に記載の涙管インプラント。 61.前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、態様59または60のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 62.涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造の少なくとも一部は流体透過性物質または親水性物質からなるインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造部は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 63.前記流体透過性または親水性物質は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む、態様62に記載の涙管インプラント。 64.前記流体透過性または親水性物質はヒドロゲルを含む、態様62または63のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 65.前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造が小涙管中に配置されたときに、流体に露出可能な側面に配置されている、態様62乃至64のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 66.前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の約5パーセントから約50パーセントを占める、態様65に記載の涙管インプラント。 67.前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の50パーセントより多くを占める、態様65に記載の涙管インプラント。 68.前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の約100パーセントを占める、態様65に記載の涙管インプラント。 69.前記保持構造は、前記インプラント本体の遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む、態様62乃至68のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 70.目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部に延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体は、前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に薬物コアと、前記遠位端部の近傍に少なくとも部分的に流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造を含み、前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含むインプラント本体と、 前記保持構造に実質的に包含されたヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、 を含み、 前記保持構造の前記流体透過性または親水性物質は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 71.前記保持構造は、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む、態様70に記載の涙管インプラント。 72.前記インプラント本体の遠位端部は、非透過性、且つ非親水性キャップ部材を含む、態様70または71のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 73.前記薬物コアの少なくとも1つの表面の少なくとも周囲に延びるインプラント本体突出部であって、前記突出部は凸状近位端部を含むインプラント本体を含む、態様70乃至72のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 74.前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、態様70乃至73のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 75.涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 保持構造を有するインプラント本体と、 前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、 を含み、 前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 76.前記非流体吸収性保持要素は、形状記憶サーモプラスチックを含む、態様75に記載の涙管インプラント。 77.前記形状記憶サーモプラスチックは、ウレタンベースである、態様76に記載の涙管インプラント。 78.前記非流体吸収性保持要素は、オキシド生成システムを含み、前記オキシド生成システムは、前記涙小管に挿入されると、複数のオキシドを生成し、前記保持構造内に放出するように構成されている、態様75に記載の涙管インプラント。 79.前記保持構造は、その中に前記非流体吸収性保持要素が配置される、少なくとも1つのチャンバを含む、態様75乃至78のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 80.前記インプラント本体の近位端部から、または前記インプラント本体の近位端部のまわりに少なくとも部分的に延び、前記涙点に据えられるように構成されているインプラント本体突出部を含む、態様75乃至79のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 81.前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、態様80に記載の涙管インプラント。 82.前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨潤性物質であって、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨潤性物質を含む、態様75乃至81のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 83.目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは、前記薬剤を前記目へ放出する少なくとも1つの表面を有するインプラント本体と、 前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、 を含み、 前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 84.前記インプラント本体は、前記薬物コアを収容するように構成された第1のチャンバと、前記非流体吸収性保持要素を収容するように構成された第2のチャンバを含み、前記第2のチャンバは前記第1のチャンバの近位に配置されている、態様83に記載の涙管インプラント。 85.前記インプラント本体の近位端部分から、または前記インプラント本体の近位端部分のまわりに少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部を含む、態様83または84のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 86.前記薬物コアと前記非流体吸収性保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記非流体吸収性保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、態様83乃至85のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 87.前記薬物コアを含む前記インプラント本体の前記近位端部は第1の物質を含み、前記非流体吸収性保持要素を含む前記インプラント本体の前記遠位端部は、前記第1の物質とは異なる第2の物質を含む、態様83乃至86のいずれか一つに記載の涙管インプラント。 88.目の疾患を治療するためのキットであって、 態様1、28、39、47、52、59、62、70、75、または83に記載の前記涙管インプラントと、 前記涙管インプラントを前記目の疾患の治療のために用いる指示を含むキット。 89.目の疾患を治療するためのキットであって、 態様1、28、39、47、52、59、62、70、75、または83に記載の前記涙管インプラントと、 前記涙管インプラントを前記目の疾患の治療のために用いる使用説明書、 を含み、 前記涙管インプラントは、一回の使用のために個々に包装されているキット。 90.涙点に挿入可能な涙管インプラントを製造する方法であって、 保持構造を含むインプラント本体を形成することであって、前記保持構造の一部を通る流体透過性保持具を形成することを含むことと、 前記保持構造を用いてヒドロゲル保持要素を実質的に包含することであって、前記ヒドロゲル保持要素は、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されること、 を含み、 前記流体透過性保持具を形成することは、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する構造を形成することを含む方法。 91.前記ヒドロゲル保持要素を実質的に包含することは、前記ヒドロゲル保持要素を前記保持構造の少なくとも1つのチャンバ内に配置すること、を含む、態様90に記載の方法。 92.前記ヒドロゲル保持要素を実質的に包含することは、前記ヒドロゲル保持要素を前記インプラント本体の外側表面の境界内に閉じ込めること、を含む、態様90または91のいずれか一つに記載の方法。 93.前記流体透過性保持具を形成することは、流体透過性孔を形成することを含み、前記孔は前記ヒドロゲル保持要素の前記保持構造から漏出を抑制するサイズおよび形状を有する、態様90乃至92のいずれか一つに記載の方法。 94.前記流体透過性保持具を形成することは、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を形成することを含む、態様90乃至93のいずれか一つに記載の方法。 95.前記流体透過性または親水性キャップ部材を形成することは、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンを、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つと組み合わせることを含む、態様94に記載の方法。 96.記流体透過性保持具を形成することは、流体透過性または親水性インプラント本体部を形成することを含む、態様90乃至95のいずれか一つに記載の方法。 97.前記流体透過性または親水性インプラント本体部を形成することは、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンを、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つと組み合わせることを含む、態様96に記載の方法。 98.前記インプラント本体を形成することは、非透過性、非親水性弾性物質を用いて第1のインプラント本体部を射出成形することと、透過性または親水性弾性物質を少なくとも部分的に用いて第2のインプラント本体部を射出成形することを含む、態様90乃至97のいずれか一つに記載の方法。 99.前記インプラント本体を形成することは、前記涙点のサイズより大きな直径のサイズを有し、凸状近位端部を有するインプラント本体突出部を成形することを含む、態様90乃至98のいずれか一つに記載の方法。 100.薬物コアを前記インプラント本体の近位端部に配置することであって、薬物溶出部を介して前記薬剤の放出をするために前記薬物コアを配置することを含むこと、を含む、態様90乃至99のいずれか一つに記載の方法。 101.前記インプラント本体を形成することは、前記薬物コアおよび前記保持構造の間のインプラント本体隔壁を成形することを含む、態様90乃至100のいずれか一つに記載の方法。 102.膨張性ヒドロゲル保持要素を形成することであって、約1分から約60分の期間で、保持サイズおよび保持形状に膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素を形成することを含むこと、を含む、態様90乃至101のいずれか一つに記載の方法。 103.前記インプラント本体の外側表面部を、前記外側表面部に流体膨張性物質の接着をするために表面処理をすること、を含む、態様90乃至102のいずれか一つに記載の方法。 104.前記インプラント本体の前記外側表面部を表面処理することは、前記インプラント本体部をプラズマ処理すること、を含む態様103に記載の方法。 105.前記流体膨張性物質で前記インプラント本体の外側表面部をコーティングすること、を含む、態様103または104のいずれか一つに記載の方法。 106.前記ヒドロゲル保持要素の膨張をさせるために前記インプラント本体の一部をプリストレシングすること、を含む、態様90乃至105のいずれか一つに記載の方法。 107.前記インプラント本体の前記プレストレスされた部分は、実質的に前記インプラント本体の軸に垂直に前記ヒドロゲル保持要素の膨張をさせる、態様106に記載の方法。 108.前記ヒドロゲル保持要素の膨張の量を制御することであって、ポリウレタンまたはシリコーンの比に対するヒドロゲルの比を変化させることを含むことを含む、態様90乃至107のいずれか一つに記載の方法。 109.目の障害を有する被験体を治療する方法であって、 涙管インプラントを前記被験体の少なくとも1つの涙点に挿入することであって、前記涙管インプラントは、 近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは薬剤を含み、前記薬剤を前記目への放出をする少なくとも1つの表面を有するインプラント本体と、 前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、 を含み、 前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制すること、 を含む方法。 110.目の障害を有する被験体を治療する方法であって、態様47、59、70、または83の少なくとも一つに記載の涙管インプラントを、前記患者の少なくとも1つの涙点に挿入すること、を含む方法。 111.前記被験体は人間である、態様109または110のいずれか一つに記載の方法。 112.前記目の障害は、緑内障疾患である、態様109または110のいずれか一つに記載の方法。 113.前記緑内障疾患は、高眼圧症または原発開放隅角緑内障である、態様112に記載の方法。 114.前記薬剤は、緑内障治療薬剤である、態様113に記載の方法。 115.前記目の障害はアレルギーに関連する、態様109または110のいずれか一つに記載の方法。 116.前記涙管インプラントを交換することは、年に2回繰り返される、態様115に記載の方法。 117.前記涙管インプラントを挿入することは、前記涙点を部分的に通り、前記インプラント本体の最も近位端部を前記涙点の外側に残すことである、態様109または110のいずれか一つに記載の方法。 118.挿入されている前記涙管インプラントを、ある期間の後、同一の、少なめのまたは多めの投与量を有する第2の涙管インプラントで置き換えること、を含む、態様109または110のいずれか一つに記載の方法。 119.前記期間は少なくとも1ヶ月である、態様118に記載の方法。 120.前記涙管インプラントを交換することは、少なくとも2、3、4、または5回繰り返す、態様118または119のいずれか一つに記載の方法。 121.前記涙管インプラントを交換することは、被験体がもはや治療を必要としないまで繰り返す、態様118乃至120のいずれか一つに記載の方法。 122.前記薬剤が放出される前記期間は、少なくとも1週間、少なくとも1ヶ月、または少なくとも3ヶ月である、態様109乃至121のいずれか一つに記載の方法。 123.前記薬剤を前記目に放出することは、前記目に前記薬剤を徐放することを含む、態様109乃至122のいずれか一つに記載の方法。 124.前記薬剤を前記目に放出することは、前記目に薬物を放出することを含む、態様109乃至123のいずれか一つに記載の方法。 125.前記放出は、徐放である、態様29、48、60、71、または84のいずれか一つに記載の方法。] [0012] 本発明の涙管インプラントおよび方法のこれらおよび他の実施形態、利点、および特徴は、以下の発明を実施するための形態において一部述べられている。この導入部は、本特許出願の発明の主題の概要を述べることを意図している。本発明の排他的または網羅的な説明を行うことは意図されていない。発明を実施するための形態は、本特許出願に関するさらなる情報を提供するために含まれている。] [0013] この特許文書は、カラーで作成された少なくとも1枚の図面を含んでいる。カラーの図面を含むこの特許文書のコピーは、請求および必要な経費の支払いによって特許庁によって提供されるだろう。] [0014] 図面中、類似の番号は、いくつかの図面全体を通して類似のコンポーネントを記述するために使用され得る。異なる添え字を有する類似の番号は、類似しているコンポーネントの異なる形態を表すために使用され得る。これらの図面は、一般に、例えば、限定はしないが、本明細書で説明されている様々な実施形態を例示している。] 図面の簡単な説明 [0015] 涙管インプラントが使用できる好適な環境をもたらす、目に関連する解剖学的組織構造の概略図の例を示している。 涙管インプラントが使用できる好適な環境をもたらす、目に関連する解剖学的組織構造の概略図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含されている膨張性保持要素を含む涙管インプラントの斜視図の例を示している。 線3B−3Bのような、インプラントの長軸に平行な線に沿った涙管インプラントの断面図の例を示している。 インプラントの長軸に平行な線に沿った別の涙管インプラントの断面図の例を示している。 インプラントの長軸に平行な線に沿った別の涙管インプラントの断面図の例を示している。 膨張した状態にある涙管インプラントであって、膨張した状態は少なくとも部分的に、実質的に包含された保持要素のサイズの増加によって生じた涙管インプラントの斜視図の例を示している。 膨張した状態にあり、涙点内に保持された涙管インプラントの概念図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含された膨張性保持要素を含む別の涙管インプラントの斜視図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含された膨張性保持要素を含む別の涙管インプラントの斜視図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含された膨張性保持要素を含む別の涙管インプラントの斜視図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含された膨張性保持要素を含むさらに別の涙管インプラントの斜視図の例を示している。 インプラント本体の保持構造に実質的に包含された膨張性保持要素を含む別の涙管インプラントを製造する方法の例を示している。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。 本涙管インプラントの実験結果の例を示し、図表を作ったものである。] 実施例 [0016] 本特許文書では、目の涙点内で確実に保持を行う涙管インプラントおよび関係する方法が記述される。涙管インプラントは、少なくとも部分的に涙点を通して、涙小管内に挿入するように構成されているインプラント本体を備えることができる。インプラント本体は、膨張性保持要素を実質的に包含するように構成され得る変形可能な保持構造を含み得る。例によっては、膨張性保持要素はヒドロゲル物質(すなわち、ヒドロゲル保持要素)を含み得て、ヒドロゲル保持要素は流体透過性(浸透性)保持具を介してなどで、流体に晒され得る。ヒドロゲル物質がそれらの流体を吸収、またはさもなければ保持(たとえば吸着)するとき(すなわち流体を受けるとき)、ヒドロゲル物質のサイズは増大し形状は変化して、保持構造の1つ以上の部分を涙小管の壁に対して押すなど、外側に押すなどし、それによって涙管インプラントを涙点内に確実に保持する。別の例では、膨張性保持要素は、涙点を通って涙小管に挿入されるなど、膨張するまたは膨張されるように構成され得る実質的に非流体吸収性の物質を含み得る。様々な例では、涙管インプラントはさらに、目に治療薬の徐放をするためにインプラント本体に収容された薬物放出コアまたは別の薬剤放出コアを含み得る。] [0017] 本涙管インプラントは、涙の流れをうまくブロックする、または目に薬物または他の治療薬を連続的に送達するようにするために、目の中にまたは目の近くに、確実に保持され得る。インプラント本体の一部(たとえば、インプラント本体の保持構造)を用いて膨張性保持要素を実質的に包含することは、保持要素をインプラントの外にはみ出ることを抑制できる。さらに、保持要素の膨張の多くが、インプラントが所望のように埋め込まれたあとで生じるように構成され得るなど、保持要素の膨張性特性は容易な埋め込みが出来るようにする。] [0018] 図1および図2は、目100に関する解剖学的組織構造の概略図の例を示している。示されている解剖学的組織構造は、本明細書中で議論される涙管インプラントおよび方法を用いて治療をするには好適で、その涙管インプラントは実質的に包含された保持要素を含み得る。目100は、鞏膜106に囲まれている角膜102および色素虹彩104を含む。透明な結膜層108が、鞏膜106の上に配置されている。レンズ202が目100の中に配置され、その一方で網膜204が目100の背面近くに配置されている。網膜204は、目100に高い視力および色覚を与える中心窩206を含む。動作では、角膜102およびレンズ202は光を屈折し、中心窩206および網膜204上に像を形成する。] 図1 図2 [0019] 目100に関連する追加の解剖学的細胞構造は涙器を含み、涙器は上部涙小管110および下部涙小管112、ならびに鼻涙管または鼻涙嚢114を含む。上部涙小管110および下部涙小管112は、上部涙点116および下部涙点118にて終端する。上部涙点116および下部涙点118は、内側眼角122の近傍の毛様部と涙腺部の結合部120において、眼瞼の内側端で若干持ち上がる。上部涙点116および下部涙点118は、全般的に、組織の接続リングによって囲まれる丸い開口部、または若干卵型の開口部である。涙点116、118のそれぞれは、涙嚢114の入口で水平方向に回転し互いに接合する前に、それぞれの小管の垂直部124、126に導かれる。小管110、112は全般的に、管状であり、それ自身、拡張されることが許容される弾性細胞によって囲まれる層状の扁平上皮によって区分される。] [0020] 図3Aは、涙点に挿入可能な涙管インプラント300の例を示している。涙管インプラント300の涙点116、118(図1)への挿入は、その中を通る涙液流の抑制もしくは阻害(ブロッケージ)、または目への治療薬の連続的な送達(たとえば、感染症、炎症、緑内障、もしくは他の目の疾患)の1つ以上を許容する。この例では、涙管インプラント300は、近位端部304から遠位端部306に伸び、保持構造308を有するインプラント本体302を含む。様々な例で、インプラント本体302はシリコーン、ポリウレタンもしくはウレタンベースの物質、または非生分解性、部分的に生分解性、もしくは生分解性特性(すなわち、体内で腐食性)のアクリルのような弾性物質を含み得て、保持構造の少なくとも1つの部分が外側に変形することを許容する。例によっては、生分解性弾性物質は、ポリ(ビニルアルコール)などの架橋ポリマーを含む。例によっては、インプラント本体302の異なる部分は異なる物質から作られている。たとえば、インプラント本体近位端部304は、シリコーン/ポリウレタン共重合体を含み得て、インプラント本体遠位端部306はポリウレタンヒドロゲルまたは他の固体ヒドロゲルを含み得る。ある例では、インプラント本体近位端部304はシリコーンを含み得て、インプラント本体遠位端部306は親水性シリコーン混合物を含み得る。インプラント本体302を形成するためにしようされ得る他の共重合体は、シリコーン/ウレタン、シリコーン/ポリ(エチレングリコール)(PEG)、およびシリコーン/2ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を含む。] 図1 図3A [0021] ある例では、インプラント本体302は、近位端部にまたは近位端部の近傍に第1のチャンバ310と、遠位端部にまたは遠位端部の近傍に第2のチャンバ312を有する略円筒状構造を含み得る。薬物を放出するもしくは他の薬剤を放出する薬物コア314または他の供給源が、第1のチャンバ310内に配置され得る一方、生分解性または非生分解性特性のヒドロゲルまたは他の膨張性保持構造316が、第2のチャンバ316内に配置され得る。例によっては、生分解性保持要素は、塩ベースの混合物またはセルロースベースの混合物を含む。例によっては、非生分解性保持要素は、ウレタンベースのヒドロゲル、または他の合成ポリマーのようなヒドロゲルを含む。権利者が共通の、Utkhedeらによる、“治療薬の徐放のための薬物コア”なる題名の米国特許出願シリアル番号12/231,986、弁護士側管理番号2755.045US1の中でさらに議論されているように、ウレタンベースのポリマーおよび共重合体物質は、様々な処理方法が可能であり、互いによく結合する。インプラント本体隔壁318は、第1のチャンバ310と第2のチャンバ316の間に配置され得て、薬物コア314とヒドロゲル保持要素316の間を物質が移動することを抑制するまたは防止するために用いられ得る。] [0022] 様々な方法で、膨張性の、ヒドロゲル保持要素316は、保持構造308の一部の中になどに、実質的に包含され得る。様々な例では、保持構造308は流体透過性(浸透性)保持具を含み得て、流体透過性(浸透性)保持具は、保持構造が涙点に挿入されるなどによって、流体がヒドロゲル保持要素316に受けられ吸収される、またはさもなければヒドロゲル保持要素316によって保持されることを可能とする。ヒドロゲル保持要素316は、保持構造308の外側表面部の少なくとも1つを押して涙小管の壁に接触するサイズまたは形状となるように膨張するように構成され得て、そのことによって、インプラントの少なくとも一部を涙点内に保持する、または保持することを助ける。例によっては、流体透過性保持具は、保持構造308の側方壁に配置されるなどする、流体透過性孔320を含んでも良い。例によっては、流体透過性保持具は、流体透過性または親水性キャップ部材322または他の膜を含み得る。例によっては、流体透過性保持具は、流体透過性または親水性インプラント本体部324を含み得る。流体透過性保持具のこれらの例(320、322、324)はまた、ヒドロゲル保持要素316が、膨張の間または膨張に際して、保持構造308の外に明らかに突出することを抑制することができる。] [0023] インプラント本体302は、インプラント本体302の近位端部304から、またはインプラント本体302の近位端部304のまわり(たとえば除去ループ)に少なくとも部分的に延びるような、フィードバックまたは他の突出部(プロジェクション)326を含み得る。例によっては、突出部326は、除去ループを含み得る。例によっては、突出部326は、(たとえばランプ部360を介して)涙点開口116、118(図1)に据えられる(涙点開口116、118(図1)に対峙して配置される)、または涙点開口116、118(図1)の近傍に据えられるように構成され、涙管インプラント300が小管110、112(図1)内を完全に通り抜けることを抑制または防止する、またはそのことに関する触覚的もしくは視覚的フィードバック情報を埋め込みユーザに与えるなどをする。例によっては、突出部326の近位端は、埋め込まれたとき、患者に快適さを与えることを助けるなどのために、凸形状を含み得る。例によっては、突出部326は、約0.8ミリメータの凸半径を含み得る。例によっては、突出部326は、直径が約0.7ミリメートルから約0.9ミリメートルの間である。例によっては、突出部326は、直径が約0.5ミリメートルから約1.5ミリメートルで、厚さが約0.1ミリメートルから約0.75ミリメートルの非凸形状を含み得る。例によっては、突出部326は、柱状の突出部がインプラント近位端304の対向する側から延びる、羽根状形状を有する。例によっては、図5中に示されているように、突出部326は、外側インプラント本体表面から、近位端304のまわりを360度広がる部分的な装飾襟を含む。一例では、突出部326は、平板(すなわち、比較的平らな頂上面および底面)に類似の断面形状を含む。薬物または他の薬剤溶解部328は、薬物コア314の薬剤の目への徐放を提供するために、突出部326を通って延び得る。] 図1 図5 [0024] 示されている例では、薬物コア314は、薬物コアの少なくとも一部の上に配置されるシース(鞘)本体356を含み、薬物コアの少なくとも1つの露出した表面358を画定するなどをする。露出した表面358は、インプラント本体の近位端部304に、またはインプラント本体の近位端部304の近傍に配置され得て、涙管インプラント300が涙点に挿入されたときに、涙または涙液層流体に接触し、徐放期間にわたって1つ以上の治療レベルで治療薬を導出するなどをする。一例では、図3B中に示されているように、薬物コア314の露出した表面358は、突出部326の近位端と同一平面または若干下に位置し得て、薬物コアはインプラント本体302の外にはみ出ないようにする。一例では、図3D中に示されているように、露出した表面358は突出部326の近位端より上に位置することも可能で、薬物コア314はインプラント本体302の外に少なくとも部分的にはみ出るようになる。] 図3B 図3D [0025] 例によっては、薬物コア314の露出した表面358の近傍の幾何形状、または薬物濃度勾配を制御することによって、所定の薬物または薬剤放出レートを達成することができる。たとえば、露出した表面358は、特定の幾何形状、または目100への薬物もしくは他の薬剤レートを、たとえば外来患者の来診の間に、急性ベースでまたは慢性ベースなどで調整するために適した他の技術を用いて構成され得る。薬物供給器320からの1つ以上の薬物または他の薬剤の有効な供給レートに関するさらなる議論は、権利者が共通の、DeJuanらによる、“薬物治療のための鼻涙管ドレナージ系インプラント”なる題名の米国特許出願番号11/695,545中に見出すことができる。] [0026] 図3Bは、図3Aの線3B−3B等に沿った、インプラントの長軸に平行な線に沿った、涙管インプラント300の例の断面図を示している。図3B中に示されているように、涙管インプラントは、インプラント本体遠位端部306に、またはインプラント本体遠位端部306の近傍にヒドロゲル保持構造316を実質的に包含する保持構造308と、たとえば近位端部304のまたは近位端部304の近傍の、インプラント本体内に配置されている薬物放出または他の薬剤放出コア314を有するインプラント本体302を含み得る。この例では、薬物コア314は、第1のインプラント本体チャンバ310内に配置され、ヒドロゲル保持要素316は、第2のインプラント本体チャンバ312内に配置される。上述のように、ヒドロゲル保持要素316は、涙点116、118(図1)中でインプラント300の少なくとも一部を保持し続ける、または保持することを助けるサイズまたは形状に膨張するように構成され得る。例によっては、ヒドロゲル保持要素350はまた、コーティングされていても良いし、またはさもなければインプラント300の少なくとも一部を少なくとも部分的に涙点内に保持し続ける、または保持することを助ける別の(第2の)機構を与えるインプラント本体302の外側表面部の上に備えられても良い。] 図1 図3A 図3B [0027] ヒドロゲル保持構造316を実質的に包含するために用いられ得る保持構造308は、インプラント本体302のサイズに対してサイズを変化させることができるものである。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さの少なくとも約5分の1である。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さの少なくとも約4分の1である。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さの少なくとも約3分の1である。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さの少なくとも約2分の1である。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さの少なくとも約4分の3である。例によっては、保持構造308はインプラント本体302の長さのほぼ全体である。] [0028] 図3Bの例中に示されているように、ヒドロゲル保持要素316は、膨張していない、“乾いた(ドライな)”状態であっても良く、その状態は涙点116、118を通って、涙小管110、112(図1)への挿入を助ける。一旦小管中に配置されると、ヒドロゲル保持要素316は小管のまたは他の流体を、流体透過性保持具(320、322、324)(図3A)を介するなどして、膨張した構造を形成するために吸収する、またはさもなければ保持する。例によっては、ヒドロゲル保持要素316は、非生分解性の物質を含み得る。例によっては、ヒドロゲル保持要素316は、生分解可能性の物質を含み得る。ヒドロゲル保持要素316に対する他のオプションもまた、使用することが可能である。たとえば、ヒドロゲル保持要素316は、保持構造308と一緒に単一の部品として成形されても良いし、また一つの部品として別々に形成され、その後、保持構造308に結合されても良い。] 図1 図3A 図3B [0029] 例によっては、インプラント本体302の近位端部304に、またはインプラント本体302の近位端部304の近傍に配置される薬物コア314は、マトリックス354中に分散され得る複数の治療薬含有物352を含み得る。例によっては、含有物352は、治療薬の濃縮された形態(たとえば、結晶薬剤形態)を含む、例によっては、マトリックス354はシリコーンマトリックス等を含み得て、含有物352のマトリックス中の分散は、非一様であり得る。例によっては、薬剤包含物352は、ラタノプロスト油のような油の小滴を含む。さらに別の例では、薬物含有物352は、結晶性形状のビマトプロスト粒子のような固体粒子を含む。例によっては、薬物コア314は、権利者が共通の、Utkhedeらによる、“治療薬の徐放のための薬物コア”なる題名の米国特許出願シリアル番号12/231,986、弁護士側管理番号2755.045US1の中で議論されているような、目または取り巻く細胞に送達可能なウレタンベースの(たとえば、ポリウレタン)ポリマーまたは共重合体含有物を含む。含有物は多様なサイズおよび形状であり得る。たとえば、含有物は約1マイクロメータから約100マイクロメータのオーダーのサイズを有するミクロ粒子であり得る。] [0030] 示されている例では、薬物コア314は少なくとも薬物コアの一部の上に配置されるシース本体356を有し、薬物コアの少なくとも1つの露出した表面358を画定するなどをする。露出した表面358はインプラント本体の近位端部304に、またはインプラント本体の近位端部304の近くに配置され得て、涙管インプラント300が涙点に挿入されたとき、涙液流体または涙液層流体に接触し、徐放期間にわたって1つ以上の治療レベルで治療薬を放出するなどをする。] [0031] 図3Cは、涙管インプラント300の例の断面図であって、インプラントの長軸に平行な線に沿ったものである。図3Cに示されているように、涙管インプラントは、フィードバックまたは他の突出部310(図3A)のないインプラント本体302を含む。この手段では、インプラント300は、涙点116、118(図1)に完全に挿入され得る。例によっては、第1のチャンバ310は、約0.013インチ×約0.045インチのサイズを含み得る。例によっては、第2のチャンバ312は、約0.013インチ×約0.020インチのサイズを含み得る。] 図1 図3A 図3C [0032] 図4は、実質的に包含されたヒドロゲル保持要素316(図3A)のサイズが増大したことによってもたらされる膨張し、水和した状態にある涙管インプラント300の斜視図を示している。実質的に包含されているヒドロゲル保持要素316の膨張により、1つ以上のインプラント本体保持構造308の外側表面部は外側に押し出され得て、図5に示されているように、小管壁のサイズおよび形状をインプラント300の所定の場所で確実に保持するなどする。オプションとして、インプラント本体302の近位端部からまたはインプラント本体302の近位端部の近傍に少なくとも部分的に延びる、フィードバックまたは他の突出部は326は、涙点116、118に対して据えられ得て、図5にさらに示されているように、インプラントが小管に挿入され過ぎるのを抑制または防止する。] 図3A 図4 図5 [0033] 以前に議論したように、例によっては、保持構造308は、流体がヒドロゲル保持要素316に受けられ、ヒドロゲル保持要素316によって吸収またはさもなければ保持されることを許容する流体透過性(浸透性)保持具を含み得る。示されている例では、その変形例でもよいが、流体透過性保持具は、保持構造308の側壁に配置されるような、少なくとも1つの流体透過性孔320を含む。例によっては、流体透過性保持具は、流体透過性または親水性キャップ部材322(図3A)を含み得る。例によっては、流体透過性保持具は、流体透過性または親水性インプラント本体部324(図3A)を含み得る。流体が保持構造308に入ることを許容するだけではく、これら流体透過性保持具(320、322、324)のそれぞれは,ヒドロゲル保持要素316が、膨張の間または膨張によって、保持構造の外に突出することを抑制または禁止する。] 図3A [0034] ヒドロゲル保持要素316の構成要素を調整することによって、様々な膨張特性が実現され得る。例によっては、ヒドロゲル保持要素の構成要素は、その“乾いた(ドライ)”体積の1倍に及ぶ膨張容量を許容する。例によっては、ヒドロゲル保持要素の構成要素は、その“乾いた”体積の10倍に及ぶ膨張容量を許容する。例によっては、ヒドロゲル保持要素の構成要素は、その“乾いた”体積の100倍に及ぶ膨張容量を許容する。] [0035] 図6は、涙管インプラントの別の例600であって、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入可能な涙管インプラントを示している。涙管インプラントのこの例600は、近位端部604から遠位端部606に延び、変形可能な保持構造608を有するインプラント本体602を含む。様々な例では、インプラント本体602は、非生分解性または生分解性のシリコーンまたはポリウレタンのような、弾性物質を含み得る。例によっては、インプラント本体602の異なる部分は、異なる物質から作られている。] 図6 [0036] 示されている例では、インプラント本体602は、近位端にまたは近位端の近傍に第1のチャンバ610と、遠位端にまたは遠位端の近傍に第2のチャンバ612を有する略円筒形状構造を含む。薬物コア614は、第1のチャンバ610内に配置され得るが、その一方、膨張性の、ヒドロゲル保持構造616は第2のチャンバ612内に配置され得る。第1のチャンバ610および第2のチャンバ612の間に配置されるインプラント本体隔壁618は、流体または他の物質の、薬物コア614とヒドロゲル保持要素616の間の移動を抑制または禁止するために用いられ得る。例によっては、インプラント本体602は、インプラント本体602の近位端から、またはインプラント本体602の近位端のまわりに少なくとも部分的に延びるフィードバックまたは他の突出部626、またはインプラント本体の遠位端部606に結合される非透過性、非親水性キャップ部材650を含み得る。] [0037] 様々な手段では、膨張性ヒドロゲル保持要素616は、保持構造608の少なくとも一部の中に実質的に包含され得る。様々な例では、保持構造608は、少なくとも1つの流体透過性孔620を含み得る流体透過性(浸透性)保持具を含み得て、涙点116、118(図1)を通り、涙小管110、112(図1)に挿入されるなどで、流体がヒドロゲル保持要素616に受けられ、ヒドロゲル保持要素616に吸収またはさもなければ保持されることを許容する。孔620は、膨張の間または膨張により、流体を保持構造608に受け入れるためには十分に大きいが、ヒドロゲル保持要素616が保持構造の外に明らかに突出することを抑制するには十分小さいサイズおよび形状を備え得る。例によっては、孔は、約0.30ミリメータまたはそれより小さい、または約0.15ミリメータまたはそれより小さいなどのような、約0.30ミリメータまたはそれより小さい直径サイズを有する。例によっては、孔は約0.12ミリメータまたはそれより小さい直径サイズを有する。様々な例では、孔は、ヒドロゲル保持要素616の排出が膨張したヒドロゲル体積の10%より小さく、5%より小さく、または1%より小さく限定されるように、ヒドロゲル保持要素616の漏出を抑制するサイズまたは形状とされている。さらなる例では、低分子量膜または他の障壁が、ヒドロゲル保持要素616の漏出をさらに抑制するなどのために、孔620の少なくとも一部の上に配置されている。様々な例では、低分子量膜は、保持要素より小さな分子量を含む。そのような例によっては、低分子量膜は、10,000ダルトンより少ない分子量を含む。] 図1 [0038] 図7は、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入可能な涙管インプラント700の別の例を示している。涙管インプラント700は、近位端部704から遠位端部706に延び、変形可能な保持構造708を有するインプラント本体702を含み得る。様々な例では、インプラント本体702は、非生分解的または生分解的性質の、シリコーンまたはポリウレタンのような弾性物質を含み得る。例によっては、インプラント本体702の異なる部分は、異なる物質から作られていている。] 図7 [0039] 示されている例では、インプラント本体702は、近位端にまたは近位端の近傍に第1のチャンバ710と、遠位端にまたは遠位端の近傍に第2のチャンバ712を有する略円筒形状構造を含む。薬物コア714は、第1のチャンバ710内に配置され得るが、その一方、膨張性の、ヒドロゲル保持構造716は第2のチャンバ612内に配置され得る。第1のチャンバ710および第2のチャンバ612の間に配置されるインプラント本体隔壁718は、流体または他の物質の、薬物コア714とヒドロゲル保持要素716の間の移動を抑制または禁止するために用いられ得る。例によっては、インプラント本体702は、上で述べたように、ユーザに視覚的または触覚的フィードバック(手応え)を与えるなどするために、インプラント本体702の近位端部704からまたはインプラント本体702の近位端部704のまわりに少なくとも部分的に延びるフィードバックまたは他の突出部726を含み得る。] [0040] 様々な手段では、膨張性ヒドロゲル保持要素716は、保持構造708の少なくとも一部の中に実質的に包含され得る。様々な例では、保持構造708は、少なくとも1つの流体透過性孔720を含み得る流体透過性(浸透性)保持具を含み得て、涙点116、118(図1)を通り、涙小管110、112(図1)に挿入されるなどで、流体がヒドロゲル保持要素716に受けられ、ヒドロゲル保持要素716に吸収またはさもなければ保持されること(たとえば吸着)を許容する。キャップ部材722は、膨張の間または膨張により、流体を保持構造708に受け入れることを許容するが、ヒドロゲル保持要素716が保持構造の外に明らかに突出することを抑制するように構成され得る。例によっては、キャップ部材722は、涙点を通り、涙小管へインプラント700の非外傷性挿入を容易にするなどのために、先細りする遠位先端部を含み得る。例によっては、キャップ部材722は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材(たとえば、ヒドロゲル、またはHEMA共重合体、PMMA共重合体、またはVSO 75の少なくとも1つを含むコンタクトレンズ素材)、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン(たとえば、ポリ(1−(2−オキソー1ピロリジニル)エチレン)、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つとの組み合わせを含み得る。たとえば、キャップ部材722は、Vista Opticsから入手可能な形態である、80%のシリコーンと20%のコンタクトレンズ素材を含み得る。様々な例では、コンタクトレンズ素材は、50%より少ない水を有する非イオン性ポリマー(たとえば、テフィルコン(38%)、テトラフィルコンA(43%)、クロフィルコン(38%)、ヘルフィルコン(45%)、マフィルコン(33%)、もしくはポリマコン(38%))、または50%より多い水を有する非イオン性ポリマー(たとえば、リドフィルコン B(79%)、サーフィルコン A(74%)、リドフィルコン A(70%)、ネトラフィルコン A(65%)、ヘフィルコン C(57%)、アルファフィルコン A(66%)、オマフィルコン A(59%)、バサーフィルコン A(74%)、ヒロキシフィルコン A(59%)、ネルフィルコンA(69%)、ヒラフィルコン A(70%)、もしくはヒラフィルコン B(59%))、または50%より少ない水を有するイオン性ポリマー(たとえば、ブフィルコン A(45%)、デルタフィルコン A(43%)、もしくはフェムリルコン(38%))、または50%より多い水を有するイオン性ポリマー(たとえば、ブフィルコン A(55%)、パーフィルコン A(71%)、エータフィルコン A(58%)、フォコフィルコン A(55%)、オキュフィルコンB(53%)、オキュフィルコン C(55%)、オキュフィルコン D(55%)、オキュフィルコン E(65%)、オキュフィルコン F(60%)、フェムフィルコン A(55%)、メタフィルコン A(55%)、メタフィルコン B(55%)、もしくはヴィルフィルコン A(55%))を含み得る。] 図1 [0041] キャップ部材722に対する幾つかの追加のオプションの例は、以下のようなものである。例によっては、キャップ部材722は、保持構造708の遠位端部に配置される。例によっては、キャップ部材722は、保持構造708の遠位端のみを覆うサイズおよび形状である。例によっては、キャップ722は、保持構造708の遠位端と同一平面である。例によっては、キャップ部材722は、保持構造708の内部壁中に入り込んでいる。] [0042] 図8は、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入可能な涙管インプラント800の別の例を示している。涙管インプラント800は、近位端部804から遠位端部806に延び、保持構造808を有するインプラント本体802を含み得る。様々な例では、インプラント本体802は、非生分解的または生分解的性質の、シリコーンまたはポリウレタンのような弾性物質を含み得る。例によっては、インプラント本体802の異なる部分は、異なる物質から作られていている。] 図8 [0043] 示されている例では、インプラント本体802は、近位端にまたは近位端の近傍に第1のチャンバ810と、遠位端にまたは遠位端の近傍に第2のチャンバ812を有する略円筒形状構造を含む。薬物コア814は、第1のチャンバ810内に配置され得るが、その一方、膨張性の、ヒドロゲル保持構造816は第2のチャンバ812内に配置され得る。第1のチャンバ810および第2のチャンバ812の間に配置されるインプラント本体隔壁818は、流体または他の物質の、薬物コア814とヒドロゲル保持要素816の間の移動を抑制または禁止するために用いられ得る。例によっては、インプラント本体802は、埋め込まれる間に、ユーザに視覚的または触覚的フィードバックを与えるなどするために、インプラント本体802の近位端部804からまたはインプラント本体802の近位端部804のまわりに少なくとも部分的に延びるフィードバックまたは他の突出部826を含み得る。] [0044] 様々な手段では、膨張性の、ヒドロゲル保持要素816は、保持構造808の少なくとも一部の中に実質的に包含され得る。様々な例では、保持構造808は、流体透過性または親水性インプラント本体部824の形態で、流体透過性保持具を含み得て、涙点116、118(図1)を通り、涙小管110、112(図1)に挿入されるなどで、流体がヒドロゲル保持要素816に受けられ、ヒドロゲル保持要素816に吸収またはさもなければ保持されることを許容する。例によっては、流体透過性または親水性インプラント本体部824は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材(たとえば、ヒドロゲル、またはHEMA共重合体、またはPMMA共重合体の少なくとも1つを含むコンタクトレンズ素材)、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つとの組み合わせを含み得る。例によっては、流体透過性または親水性インプラント本体部824は、涙点中のインプラント本体802の側面領域の約5%から約50%を含み得る。例によっては、流体透過性または親水性インプラント本体部824は、インプラント本体表面領域の約100%など、涙点中のインプラント本体802の側面領域の50%より多くを含み得る。] 図1 [0045] 図9は、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入可能な涙管インプラント900の別の例を示している。涙管インプラント900は、近位端部904から遠位端部906に延び、変形可能な保持構造908を有するインプラント本体902を含み得る。様々な例では、インプラント本体902は、非生分解的または生分解的性質の、シリコーンまたはポリウレタンのような弾性物質を含み得る。例によっては、インプラント本体902の異なる部分は、異なる物質から作られていている。] 図9 [0046] 示されている例では、インプラント本体902は、近位端にまたは近位端の近傍に第1のチャンバ910と、遠位端にまたは遠位端の近傍に第2のチャンバ912を有する略円筒形状構造を含む。薬物コア914は、第1のチャンバ910内に配置され得るが、その一方、膨張性の、実質的に非流体吸収性保持要素950は第2のチャンバ912内に配置され得る。第1のチャンバ910および第2のチャンバ912の間に配置されるインプラント本体隔壁918は、流体または他の物質の、薬物コア914とヒドロゲル保持要素916の間の移動を抑制または禁止するために用いられ得る。例によっては、インプラント本体802は、埋め込まれる間に、ユーザに視覚的または触覚的フィードバックを与えるなどするために、インプラント本体802の近位端部804からまたはインプラント本体802の近位端部804のまわりに少なくとも部分的に延びるフィードバックまたは他の突出部826を含み得る。] [0047] 様々な手段で、膨張性の、非流体吸収性保持要素950は、保持構造908の一部の中に完全に包含され得る。ヒドロゲル保持要素とは対照的に、非流体吸収性保持要素950は、流体の収容を許容する流体透過性保持具を用いる必要がない。むしろ、非流体吸収性保持要素950は、特定の温度(たとえば、涙点または涙小管への挿入によってなどで、涙点または涙小管内に存在する温度)によってなど、別の方法で、膨張したサイズまたは形状に変化させることが可能である。例によっては、非流体吸収性保持要素950は、形状記憶サーモプラスチックを含み得る。そのような例によっては、非流体吸収性保持要素950は、ウレタンベースである。例によっては、非流体吸収性保持要素950は、保持構造908により与えられる包含構造に収集される、1つまたは複数のオキシドを生成し、放出するように構成されるオキシド生成システムを含み得る。] [0048] 図10は、涙点に少なくとも部分的に挿入可能であるように構成された涙管インプラントを製造する方法1000の例を示すブロック図である。1002では、近位端部から遠位端部に延び、保持構造を含むインプラント本体が形成される。例によっては、インプラント本体の近位端部はさらに、視覚的または触覚的フィードバックを与えるように構成されたまたは涙点の一部に据えられるように構成され、患者の快適さのために近位凸形状を有する突出部のような、インプラント本体突出部含むように形成される。例によっては、インプラント本体の中間部は、第1のインプラント本体部と第2のインプラント本体を分離する隔壁を含むように構成される。例によっては、インプラント本体は、第1のインプラント本体部および第2のインプラント本体部を同時に、または連続的に射出成形することによって形成される。そのような例によっては、第1のインプラント本体部は、非透過性、非親水性物質を射出成形することによって形成され、第2のインプラント本体部は、透過性、親水性物質を射出成形することによって形成される。] 図10 [0049] 1004では、膨張性保持要素が形成される。例によっては、膨張性保持要素は、インプラント本体の保持構造に実質的に包含されたときに、インプラントを涙点内に少なくとも部分的に確実に保持するサイズおよび形状に膨張するように構成される、ヒドロゲルベースの物質混合物を含み得る。そのような例によっては、ヒドロゲル物質は、涙点または小管の壁に対して、約20分から約30分の間など、約1分から約60分の期間内に膨張するように構成される。ヒドロゲル物質の膨張量(たとえば膨張体積)は、物質混合物中のポリマー(たとえば、ポリウレタンまたはシリコーン)の比に対するヒドロゲルの比を変化させることによって調整され得る。他の例では、膨張性保持要素は、温度活性によってサイズおよび形状が増大し得る、形状記憶サーモプラスチックまたはオキシド生成システムのような、非流体吸収性物質を含み得る。] [0050] 1006では、膨張性保持要素が、インプラント本体の保持構造を用いて、実質的に包含され得る。結果として、保持要素が保持されている流体によって膨張するときなどのように、保持要素のサイズおよび形状が膨張するとき、保持構造の外側表面部分の少なくとも一部が涙小管の壁に押される。例によっては、保持要素の実質的包含は、保持要素を保持構造のチャンバ内に配置することを含み得る。] [0051] オプションとして、1008では、保持要素と涙小管の間に流体透過性保持具が形成される。流体透過性保持具は、ヒドロゲルのような吸収性または他の流体保持性保持要素が、実質的に包含された位置にある間、流体を受け、汲み入れることを許容する。例によっては、流体透過性保持具の形成は、インプラント本体の壁の中に流体透過性孔または他の流体経路を形成することのよって実現される。様々な例では、孔は、保持要素の保持構造からの漏出を抑制するサイズおよび形状を有する。例によっては、流体透過性保持具の形成は、流体透過性または親水性キャップ部材の形成およびキャップのインプラント本体の遠位端部への結合によって実現される。例によっては、流体透過性保持具の形成は、一体型流体透過性または親水性インプラント保持部を形成することによって実現され得る。他の物質混合物の中では、キャップ部材およびインプラント本体の一体型流体受け部は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンとコンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つとの混合物または他の組み合わせを含み得る。] [0052] オプションとして、1010では、薬物コアは、インプラント本体の近位端部内に配置され、近接した目への薬剤の徐放が送達され得る。例によっては、薬物コアは、保持要素に近接し、インプラント本体壁を介して保持構造から隔離されるインプラント本体チャンバ中に配置される。オプションとして、1012では、インプラント本体の外側表面部は、プラズマ処理され、インプラント本体の外側表面部に接着させるための流体膨張性物質コーティングをすることが可能である。例によっては、流体膨張性物質コーティングは、流体と接触したときに膨張して、インプラント本体を涙小管中に少なくとも部分的に保持するための第2の機構を与えるなどをする、ヒドロゲル物質を含み得る。例によっては、流体膨張性物質は、シリコーン/ポリウレタンインプラント本体のプラズマ処理されていない外側表面上にコーティングされる。他の技術の中でも、流体膨張性物質は、ディップ(浸漬)コーティングまたはスプレイ(噴霧)コーティングによってインプラント本体の外側表面にコーティングされ得る。] [0053] オプションとして、インプラント本体の外側表面部は、バクテリアが涙管インプラントに付着するまたは培養されることを抑制するために全般的に滑らかになるように形成、または表面処理され得る。全般的に滑らかな外側表面はまた、埋め込みの間、涙点または関連する涙小管のような、受容する解剖学上の細胞の内層(インナーライニング)に対する損傷を防ぎ得る。権利者が共通の、Papackiらによる、“表面処理された埋め込み可能な物品および関連する方法”なる題名の米国特許出願番号12/283,001、弁護士側管理番号2755.036US1中で議論されているように、たとえば、研磨過程と共に、ジクロロメタンまたは他の適切な媒質を用いる洗浄過程によって、インプラント本体の外側表面は改善され得る。] [0054] 目の障害を有する被験体(たとえば、人間)を治療する方法の例は、以下の少なくとも1つを含み得る。涙管インプラントは涙点に少なくとも部分的に挿入され得て、インプラント本体保持構造によって実質的に包含され、流体透過性保持具を介して出し入れ可能な保持要素が、小管内部に配置される。例によっては、涙管インプラントは、権利者が共通の、DeJuanらによる、“薬物治療のための鼻涙管ドレナージ系インプラント”なる題名の国際特許出願番号PCT/US2007/065789の中で議論されているような、挿入ツールを用いて、涙点内に配置される。オプションとして、インプラント本体の近位端部から延びるフィードバックまたは他の突出部は、保持要素が適切に配置されることを保証するために、視覚的または触覚的ユーザフィードバック(手応え)を与えるなどをするように、涙点の一部に据えられ得る。] [0055] オプションとしては、流体が流通手段に流入し、流通手段を通って、保持要素によって受けられるようにすることが可能である。オプションとして保持要素によって受けられた流体は、吸収され、またはさもなければ保持され得て、保持要素は涙点内に挿入可能な第1のサイズおよび形状から、インプラントの少なくとも一部を涙点内に保持するまたは保持を助ける第2のサイズおよび形状に膨張する。例によっては、保持構造の膨張は、涙小管または涙湖の壁に接触させるために、実質的に包含する保持構造の外側表面を押す。例によっては、保持要素の膨張は、約1分から約60分の期間の間の流体吸収、または他の流体の保持の結果である。] [0056] 保持構造は、部分的には、流体透過性保持具によって与えられる構造支持によって、保持構造の実質的包含の漏出を抑制し得る。例によっては、約0.30ミリメートルまたはそれより小さい直径サイズを有する流体透過性孔の形態である流体透過性保持具の使用を通じて、保持要素の漏出の抑制が実現される。例によっては、インプラント本体の遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材の形態である流体透過性保持具の使用を通じて、保持要素の漏出の抑制が実現される。例によっては、一体型の流体透過性または親水性インプラント本体部の携帯である流体透過性保持具の使用を通じて、保持要素の漏出の抑制が実現される。] [0057] オプションとして、薬物または他の治療薬のような薬物コア薬剤は、少なくとも1週間、少なくとも1ヶ月、または少なくとも3ヶ月の期間にわたって、目に、インプラント本体の近位端部の薬物溶出部から、徐々に放出され得る。例によっては、放出される薬剤は、高眼圧症または原発開放隅角緑内障のような、緑内障疾患を治療するための薬物である。オプションとして、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月またはそれより長い期間の後、インプラントは、インプラント本体突出部を掴み、引くことなどによって、涙小管から取り外され得る、または新しい薬物コアがその場で、または取り外し後のいずれかに、インプラントに挿入される。例によっては、第1のインプラントの取り外しによって、薬物コア内に同一、低めの、または高めの薬剤量を有する第2のインプラントが、涙点に挿入される。例によっては、涙管インプラントの取り外しと交換が繰り返され、それは2、3、4、または5回の繰り返しの後などのように、被験体がもはや治療を必要としなくなるまで続く。] [0058] (シース(鞘)本体の例) 様々な手段では、シース本体は、適切な形状および物質を含み、薬物コアからの薬剤の移動(マイグレーション)を制御し得る。議論されてきたように、例によっては、シース本体はコアを収容し、コアにちょうど適合させることができる。シース本体は、薬剤に実質的に不浸透性である物質から作られ得て、薬剤の移動の割合は主に、シース本体によって覆われていない薬物コアの露出した表面領域によって制御される。多くの例では、シース本体を通る薬剤の移動は、薬物コアの露出した表面を通る薬剤の移動の約10分の1、またはそれより少量であり得る。適切なシース本体物質は、とりわけ、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む。シース本体は、コアに隣接したシース表面からコアから離れた対向するシース表面までで定義される、約0.00025インチから約0.0015インチの厚さを有する。薬物コアを横切って延びるシースの全直径は、約0.2ミリメートルから約1.2ミリメートルの範囲である。薬物コアは、シース本体中でコアをディップコーティングすることによって、形成され得る。例によっては、シース本体は、その中にコアが導入される管(チューブ)を含み得る。シース本体はまた、たとえば、予め形成されたコアのまわりをディップコーティングするなどして、コアのまわりをディップコーティングし得る。] [0059] シース本体は、1つ以上の追加のフィーチャー(特徴事項)を備え得て、本明細書中で議論されている涙管インプラントの臨床上の使用を容易にする。たとえば、保持構造およびシース本体は、患者中に埋め込まれたままで、または取り外した後で、シースはその場で交換可能な薬物コアを受けることが可能である。例によっては、シース本体は1つ以上の外部突出部(プロトリュージョン)を備え得て、押し込まれたときに、シース本体に力を印加し、コアをシース本体から押し出すようにする。例によっては、シース本体または保持構造は、たとえば識別色のように、識別するフィーチャーを有し得て、小管内に適切に配置されていることを示す。] [0060] (治療薬例) 治療薬(または単に“薬剤”)は、とりわけ、以下のものまたは以下のものと等価なもの、派生物もしくは類似物の1つまたはいかなる組み合わせから作られる薬物を含み得る。つまり、抗緑内障薬物(たとえば、アドレナリン作動薬、アドレナリン拮抗薬(ベータ遮断剤)、炭酸脱水酵素阻害薬(CAI、全身性または局所性)、副交感神経刺激薬、プロスタグランジンおよび抗高血圧脂質、ならびにこれらの組み合わせ)、抗菌薬(抗生、抗ウィルス、駆虫、抗真菌性、他)、コルチコステロイドまたは他の抗炎症性薬(たとえば、NSAIDもしくは他の鎮痛性およびペインマネージメント化合物)、充血緩和剤(たとえば、血管収縮薬)、アレルギー性反応の変更を防止する薬剤(たとえば、抗ヒスタミン剤、サイトカイン阻害薬、ロイコトリエン拮抗薬、IgE阻害薬、免疫調節薬)、肥満細胞安定化剤、調節麻痺剤等を含み得る。] [0061] 薬剤の例は、限定はされないが、トロンビン阻害剤、アンチスロンボジェニック剤、血栓溶解薬、繊維素溶解薬、血管痙攣阻止剤、血管拡張剤、抗高血圧薬、(テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、バシトラシン、ネオマイシン、ポリミキシン、グラミシジン、セファレキシン、オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、リファンピシン、プロフロキサシン、トブラマイシン、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、ペニシリン、スルホンアミド、スルファジアジン、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルフィソキサゾール、ニトロフラゾン、プロピオン酸ナトリウムなどの)抗生物質などの抗菌薬、(アムホテリシンBおよびミコナゾールなどの)抗真菌剤、および(イドクスウリジントリフルオロチミジン、アシクロビル、ガンシクロビル、インターフェロンなどの)抗ウイルス剤、表面糖タンパク質受容体の阻害薬、抗血小板剤、有糸分裂阻害剤、微小管阻害薬、分泌抑制剤、活性阻害剤、再成形阻止剤、アンチセンスヌクレオチド、代謝拮抗薬、(抗血管新生薬を含む)抗増殖薬、抗癌化学療法剤、(ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン−21−リン酸、フルオシノロン、メドリゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン−21−リン酸、酢酸プレドニゾロン、フルオロメトロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドなどの)解熱鎮痛抗炎症剤、(サリチル塩、インドメタシン、イブブロフェン、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ピロキシカムインドメタシン、イブブロフェン、ナキソプレン、ピロキシカムおよびナブメトンなどの)非ステロイド系抗炎症剤(NSAID群)を含む。本涙管インプラントと共に用いられることが考えられる、これら抗炎症ステロイドの例は、トリアムシノロンアセトニド(一般名)、およびコルチコステロイド(例えば、トリアムシノロン、デキサメタゾン、フルオシノロン、コルチゾン、プレドニゾロン、フルメトロン、およびそれらの誘導体を含む);(クロモグリク酸ナトリウム、アンタゾリン、メタピリリン、クロルフェニラミン、セトリジン)、ピリラミン、プロフェンピリダミンなどの)抗アレルギー薬;(1,3−シスレチノイン酸、5−フルオロウラシル、タキソール、ラパマイシン、マイトマイシンCおよびシスプラチンなどの)抗増殖剤;(フェニレフリン、ナファゾリン、テトラヒドラゾリンなどの)充血除去剤;(ピロカルピン、サリチル酸塩、カルバコール、塩化アセチルコリン、フィゾスチグミン、エゼリン、ジイソプロピルフルオロリン酸、ホスホリンヨウ素、臭化デメカリウムなどの)縮瞳薬および抗コリンエステラーゼ;(カルムスチン、シスプラチン、フルオロウラシル3などの)抗新生物薬;(ワクチンおよび免疫刺激剤などの)免疫薬;(エストロゲン、エストラジオール、黄体ホルモン、プロゲステロン、インシュリン、カルシトニン、副甲状腺ホルモン、ペプチドおよびバソプレッシン視床下部放出因子などの)ホルモン薬;免疫抑制剤、成長ホルモン拮抗薬、(上皮細胞増殖因子、線維芽細胞増殖因子、血小板由来増殖因子、形質転換増殖因子ベータ、ソマトトラピン、フィブロネクチンなどの)増殖因子;(アンギオスタチン、酢酸アネコルタブ、トロンボスポンジン、抗VEGF抗体などの)血管新生阻害剤:ドーパミン作動薬;放射線治療薬;ペプチド;タンパク質;酵素;細胞外マトリックス;成分;ACE阻害剤;フリーラジカルスカベンジャー;キレート剤;抗酸化物質;抗ポリメラーゼ;光線力学療法薬;遺伝子治療薬;ならびに、プロスタグランジン、抗プロスタグランジン、プロスタグランジン前駆体などのその他の治療薬(チモロール、ベタキソロール、レボブノロール、アテノロールなどのベータブロッカーと、ビマトプロスト、トラボプロスト、ラタノプロストなどのプロスタグランジンアナログとを含む抗緑内障薬を含む);アセタゾラミド、ドルゾラミド、ブリンゾラミド、メタゾラミド、ジクロルフェナミド、ダイアモックスなどの炭酸脱水素酵素阻害剤;ルベゾール(、ニモジピン、および関連化合物などの神経保護剤;ならびに、ピロカルピン、カルバコール、フィゾスチグミンなどの副交感神経作用薬を含む。本涙管インプラントと共に用いられ得る追加の薬剤は、限定はされないが、連邦食品・医薬品・化粧品法のセッション505の下で、または公衆衛生法の下で承認された薬物であって、それらのうちの幾つかは、米国食品医薬品局のウェブサイトhttp://www.accessdata.dfa.gov/scripts/cder/drugsatfda/indexに見出すことが可能である。本涙管インプラントはまた、FDAオレンジブックウェブサイト(http://www.fda.gov/cder/ob/)に見出される、紙のまたは電子形式のオレンジブック中に記載された薬物と共に使用され得て、オレンジブックは、この特許文書の出願日と同日、この特許文書の出願日より前の日付、または遅い日付を有する、または記録している。たとえば、これらの薬物は、とりわけ、ドルゾラミド、オロパタジン、トラボプロスト、ビマトプロスト、シクロスポリン、ブリモニジン、モキシフロキサシン、トブラマイシン、ブリンゾラミド、アシクロビルマレイン酸チモロール、ケトロラクトロメタミン、酢酸プレドニゾロン、ヒアルロン酸ナトリウム、ネパフェナク、ブロムフェナク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、スプロフェナク、ビノキサン、パタノール、デキサメサゾン/トブラマイシン化合物、モキシフロキサシン、またはアシクロビアを含む。] [0062] 薬物(または複数の薬物)を用いて治療ができる条件の例は、限定されないが、緑内障、手術前、および手術後の目の治療、ドライアイ、およびアレルギーを含む。例によっては、治療薬は、潤滑剤または界面活性剤、たとえばドライアイを治療するための潤滑剤、を含む。他の例では、治療薬は、目から涙を吸収することが可能な吸収剤を含み得る。] [0063] (薬物コア例) 薬物コアは、薬剤(または複数の薬剤)および例によっては1つ以上に物質を含み得て、薬剤(または複数の薬剤)の徐放をする。治療薬は薬物コアから標的組織、例えば眼の毛様筋、に移る。薬剤は、オプションとして、マトリックス中にわずかだけ溶解可能であり得て、少量の薬剤がマトリックス中に溶解し、ドラッグコアの表面から放出が可能となる。薬剤が、コアの露出した表面から涙または涙液層に拡散するまたはさもなければ移る際に、コアの露出した表面から涙または涙液層に移る割合は、マトリックス中に溶解された薬剤の濃度に関連しても良い。追加してまたは組み合わせて、コアの露出した表面から涙または涙液層に移る割合は、薬剤が溶解しているマトリックスの1つ以上の特性に関連して良い。例によっては、コアの露出した表面から涙または涙液層に移る割合は、シリコーン処方に基づき得る。例によっては、薬物コアに溶解されている薬剤の濃度は制御され得て、薬剤の放出の所望の割合を提供する。例によっては、コア中に含まれる薬剤は、液体、固体、固体ゲル、固体単結晶、固体非晶質、固体粒子、および/または治療薬が溶解した形態を含み得る。薬剤は、液体もしくは固体の含有物を含んでもよく、例えばそれぞれシリコーンマトリックスに分散される、液体ラタノプロスト液滴もしくは固体ビマトプロスト粒子を含んでもよい。] [0064] 薬物コアは薬剤の徐放をもたらすことが可能な1つ以上の生体適合性物質を含むことができる。薬物コアについては、シリコーンマトリックスが実質的に非生分解性で、溶解する薬物の含有物がその中に存在するマトリックスを含む実施形態に関して上述されるが、薬物芯は治療薬の徐放をもたらす構造を含むことができ、例えば生分解性マトリックス、多孔質薬物芯、液体薬物芯、および固体薬物芯を含むことができる。治療薬を含むマトリックスは、生分解性ポリマーもしくは非生分解性ポリマーのいずれからも形成できる。非生分解性薬物コアは、シリコーン、アクリル酸塩、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリウレタン、ヒドロゲル、ポリエステル(例えばE.I.Du Pont de Nemours and Company、Wilmington,Del.のDACRON.RTM)、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、発泡PTFE(ePTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ナイロン、押出コラーゲン、ポリマー発泡体、シリコーンゴム、ポリエチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン、ポリカーボネートウレタン、ポリウレタン、ポリイミド、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金(例えばNitinol)、チタン、ステンレス鋼、コバルトクロム合金(例えばElgin Specialty Metal,Elgin,III、Carpenter Metals Corp.,Wyomissing,PAのCONICHROME.RTM)を含むことができる。例によっては、生分解性薬物コアは、タンパク質、ヒドロゲル、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリ(L−グリコール酸)(PLGA)、ポリグリコリド、ポリL−ラクチド、ポリD−ラクチド、ポリ(アミノ酸)、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、ポリグルコン酸、ポリ乳酸−ポリエチレンオキサイド共重合体、改質セルロース、コラーゲン、ポリオルトエステル、ポリヒドロキシ酪酸、ポリアンヒドライド(polyanhydride)、ポリリン酸エステル、ポリ(α-ヒドロキシ酸)、およびそれらの組み合わせなどの、一つ以上の生分解性ポリマーを含むことができる。例によっては、薬物コアはヒドロゲルポリマーの少なくとも一つを含むことができる。] [0065] (実験例) 本涙管インプラントをより完全に理解することができるように、図示として以下の例を与える。] [0066] (実験例1) 図12は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1200を示している。この例では、保持構造はオアシスヒドロゲル保持要素を包含している。流体がオアシスヒドロゲル要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/コンタクトレンズ親水性キャップ部材の形状で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は、80パーセントのシリコーンと20パーセントのコンタクトレンズ素材を含む(Vista Optics 75)。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/コンタクトレンズキャップ部材はさらに、オアシスヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図12 [0067] 1202では、t=0分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1203では、t=5分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1204では、t=10分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1206では、t=30分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1208では、t=1時間におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1210では、60℃でt=12日におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。表1212は、オアシスヒドロゲル保持要素は、1時間の期間の間に、0.29ミリメートルの初期直径から、0.78ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。さらに、表1212は、インプラント中のオアシスヒドロゲル保持要素は、0.29ミリメートルの初期直径から、0.74ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。] [0068] (実験例2) 図13は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1300を示している。この例では、保持構造はTG−2000ヒドロゲル保持要素を包含している。流体がTG−2000ヒドロゲル保持要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/コンタクトレンズ親水性キャップ部材の形状で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は、80パーセントのシリコーンと20パーセントのコンタクトレンズ素材を含む(Vista Optics 75)。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/コンタクトレンズキャップ部材はさらに、TG−2000ヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図13 [0069] 1302では、t=0分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1304では、t=5分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1306では、t=10分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1308では、t=30分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1310では、60℃でt=12日におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。表1312は、TG−2000ヒドロゲル保持要素は、1時間の期間の間に、0.32ミリメートルの初期直径から、0.70ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。さらに、表1312は、インプラント中のTG−2000ヒドロゲル保持要素は、0.32ミリメートルの初期直径から、0.69ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。] [0070] (実験例3) 図14は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1400を示している。この例では、保持構造は、Contamac−78パーセントヒドロゲル保持要素を包含している。流体がContamac−78パーセントヒドロゲル保持要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/コンタクトレンズ親水性キャップ部材の形状で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は、80パーセントのシリコーンと20パーセントのコンタクトレンズ素材を含む(Vista Optics 75)。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/コンタクトレンズキャップ部材はさらに、Contamac−78パーセントヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図14 [0071] 1402では、t=0分におけるContamac−78パーセントヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1404では、t=5分におけるContamac−78パーセントヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1406では、t=10分におけるContamac−78パーセントヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1408では、t=30分におけるContamac−78パーセントヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1410では、60℃でt=12日におけるContamac−78パーセントヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。表1412は、Contamac−78パーセントヒドロゲル保持要素は、1時間の期間の間に、0.27ミリメートルの初期直径から、0.46ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。さらに、表1312は、インプラント中のContamac−78パーセントヒドロゲル保持要素は、0.27ミリメートルの初期直径から、0.48ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。] [0072] (実験例4) 図15は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1500を示している。この例では、保持構造はTG−2000ヒドロゲル保持要素を包含している。流体がTG−2000ヒドロゲル保持要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/塩親水性キャップ部材の形状で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は、60パーセントのシリコーンと40パーセントの塩を含む(塩化カルシウム)。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/塩キャップ部材はさらに、TG−2000ヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図15 [0073] 1502では、t=0分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1504では、t=5分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1506では、t=10分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1508では、t=30分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1510では、60℃でt=12日におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。表1512は、TG−2000ヒドロゲル保持要素は、1時間の期間の間に、0.32ミリメートルの初期直径から、0.70ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。さらに、表1312は、インプラント中のTG−2000ヒドロゲル保持要素は、0.32ミリメートルの初期直径から、0.91ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。] [0074] (実験例5) 図16は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1600を示している。この例では、保持構造はオアシスヒドロゲル保持要素を包含している。流体がオアシスヒドロゲル要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/コンタクトレンズ親水性キャップ部材の形状で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は、60パーセントのシリコーンと40パーセントの塩を含む(塩化カルシウム)。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/コンタクトレンズキャップ部材はさらに、オアシスヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図16 [0075] 1602では、t=0分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1604では、t=5分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1606では、t=10分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1608では、t=30分におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1610では、60℃でt=12日におけるオアシスヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。表1612は、オアシスヒドロゲル保持要素は、1時間の期間の間に、0.29ミリメートルの初期直径から、0.78ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。さらに、表1212は、インプラント中のオアシスヒドロゲル保持要素は、0.29ミリメートルの初期直径から、0.84ミリメータの膨張した直径にサイズが増えたことを示している。] [0076] (実験例6) 図17は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1700を示している。この例では、保持構造はTG−2000ヒドロゲル保持要素を包含している。流体がTG−2000ヒドロゲル保持要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/架橋ポリ(1−(2−オキソー1ピロリジニル)エチレン)(PVP)親水性キャップ部材の形態で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は70パーセントのシリコーンと30パーセントの架橋PVP(111.14の分子量を有するPovidone(登録商標))を含む。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/架橋PVPキャップ部材はさらに、TG−2000ヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図17 [0077] 1702では、t=0分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1704では、t=30分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1706では、t=2時間におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。] [0078] (実験例7) 図18は、保持構造を含むインプラント本体を含む、涙管インプラント1800を示している。この例では、保持構造はTG−2000ヒドロゲル保持要素を包含している。流体がTG−2000ヒドロゲル保持要素によって受けられることを許容するために、保持構造は、シリコーン/ポリ(エチレンオキシド)(PEO)親水性キャップ部材の形態で流体透過性保持具を含む。この例では、キャップ部材は75パーセントのシリコーンと25パーセントの(8,000,000ダルトンの分子量を有する)PEOを含む。保持構造への流体の受けを許容することに加えて、シリコーン/PEOキャップ部材はさらに、TG−2000ヒドロゲルが、膨張の間に、保持構造の外にはみ出ることを抑制する。] 図18 [0079] 1802では、t=0分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1804では、t=15分におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1806では、t=30時間におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。1808では、t=1時間におけるTG−2000ヒドロゲルおよび包含する保持構造が示されている。] [0080] (クロージングノート(結言)) とりわけ、涙管インプラントおよびそれに関連する目の涙小管内に確実に保持する方法を本明細書では議論した。涙管インプラントは、涙点を通り、涙小管に少なくとも部分的に挿入するように構成されたインプラント本体を含み得る。インプラント本体は、膨張性保持要素を実質的に包含するように構成された保持構造を含み得る。したがって、保持要素が膨張すると、保持構造の外側表面部の少なくとも一部が、涙小管の壁を外側に押す。様々な例では、涙管インプラントはさらに、目に薬剤の徐放をするためにインプラント本体に挿入可能な薬物コアを含み得る。] [0081] 好都合なことには、例によっては、本涙管インプラントは涙の流れを首尾よく阻止(ブロック)する、または数日から数ヶ月から数年などの様々な時間にわたって、目に治療薬の連続的送達をすることができる。加えて、インプラント本体を用いて膨張性保持要素を実質的に包含することによって、(外側部分を含む)保持要素の一部は、インプラントの残りの部分から分離することが抑制され、きれいに取り外すこと、および増強されたインプラント保持の可能性を許容する。 さらに、保持要素の膨張性性質は、インプラントが所望のように埋め込まれるときに、保持要素の膨張の多くが起こるように構成されているなど、容易な埋め込みを許容する。さらに、本涙管インプラントは埋め込まれ、保持要素の膨張性性質によって、インプラントが様々なサイズの中空の細胞構造に合致するようになるような、フリーサイズの仕組み(one-size-fits-all regime)を実現し得ると信じられる。] [0082] 上の発明を実施するための形態は、詳細な記載の一部をなす、添付の図面の参照を含む。図面は、例示として、本発明が実施され得る特定の実施形態を示している。これらの実施形態はまた、本明細書中では、“例”として参照されている。] [0083] この文書中では、用語“一つの”(“a”または“an”)は、特許文書と同様、 いかなる他の“少なくとも1つ”もしくは“1つまたはそれより多く”の場合または使用とは独立に、1つまたは1つより多くを含むように、使用されている。この文書では、用語“または”は、取り立てて表示しない限りは、“AまたはB”は“AであるがBではない”、“BであるがAではない”、および“AでありBである”などの非排他的論理和(nonexclusive or)を指示するように用いられる。本文書では、用語“約”は、近似的に、ほぼ、ほとんど示された量である量、または示された量と等しいにほぼ近い量を指示するように用いられる。] [0084] 本文書では、用語“ヒドロゲル”は、たとえば、高吸収性ポリマー、ヒドロコロイド、および吸水性親水性ポリマーといった吸収性またはさもなければ保持性物質(たとえば吸収性物質)を指示するように用いられる。例によっては、用語“ヒドロゲル”は、“ドライ”な状態の高吸収性ポリマー粒子、特に水を含まないものから、粒子の重量より小さい水の量までを含む粒子、たとえば重量で水が約5パーセントより小さいなどの粒子を指示する。例によっては、用語“ヒドロゲル”はまた、ヒドロゲルが膨張性ではないとき“ドライ”な状態の高吸収性ポリマーを指示するし、または水和されたもしくは膨張した状態、特にヒドロゲルであって、少なくともヒドロゲルの重量の水、たとえばヒドロゲルの重量の数倍の水を吸収したものを指示する。ヒドロゲル物質が流体を吸収すると、たとえば涙小管の壁を押すなどして、保持構造を外側に押すために、ヒドロゲル物質のサイズは増大し得るし、形状は変化し得る。] [0085] 本文書では、用語“実質的に包含する”は、要素の外側表面領域の少なくとも90パーセントが包まれるように、要素が構造によって包囲される配置を指示するように用いられる。例によっては、用語“実質的に包含する”は、要素の外側表面領域の少なくとも95パーセントが包まれるように、要素が構造によって包囲される配置を指示するように用いられる。例によっては、要素の外側表面領域の少なくとも98パーセントが包まれるように、要素が構造によって包囲される配置を指示するように用いられる。] [0086] 添付されたクレーム(請求項)では、用語“含む(including)”および“その中で(in which)”は、それぞれ、用語“含む(comprising)”および“その中で(wherein)”という平易な英語の等価表現として用いられる。また、以下の請求項では、用語“含む(including)”および“その中で(in which)”は、制約がなく(open ended)、つまり、請求項中の用語がその請求項の範囲内にあると考えられた後に、列挙されている要素に加えて、要素を含むシステム、アセンブリ、デバイス、物品、またはプロセスである。さらに、以下の請求項では、用語“第1の”、“第2の”、および“第3の”、などは、単にラベルとして使用され、それらのモノに数に関する要請を課すことは意図されていない。] [0087] 上の記載は、例としてのもので、限定的なものではないことが意図されている。たとえば、上述の例(またはその1つ以上の特徴)は互いに組み合わせて用いられ得る。他の実施形態が、上述を検討した当業者などによって用いられ得る。また、上の発明を実施するための形態では、様々な特徴が一まとめにされ、開示を簡素化し得る。このことは、クレームされていない特徴がどの請求項に対しても本質的であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、発明の特徴は、特に開示された実施形態の全ての特徴より狭いところにあり得る。よって、以下の請求項は、これにより、詳細な説明に組み込まれ、各請求項はそれ自身、別の実施形態にある。発明の範囲は、添付の請求項が与えられた均等の全範囲と共に、添付の請求項によって画定されるべきである。] [0088] 概要は、37C.F.R.1.72(b)節に従うように提供され、読者が技術的開示の性質を素早く確認することを可能とする。要約は請求項の範囲や意味を理解する、または制限するためには用いられないであろうことを申し述べる。]
权利要求: 請求項1 涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造は流体透過性保持具を有するインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記流体透過性保持具は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項2 前記保持構造は、前記ヒドロゲル保持要素がその中に配置される少なくとも1つのチャンバを含む、請求項1に記載の涙管インプラント。 請求項3 前記インプラント本体の少なくとも一部は、前記涙小管の外側に残るように構成されている、請求項1または2のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項4 前記インプラント本体は、前記涙点の中に完全に挿入可能であるように構成されている、請求項1または2のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項5 前記流体透過性保持具は前記膨張したヒドロゲル保持要素の少なくとも80パーセントが前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項6 前記流体透過性保持具は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーン(silicone)と、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項7 前記流体透過性保持具は、少なくとも80重量パーセントのシリコーンを含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項8 前記流体透過性保持具は、約60重量パーセントのシリコーンおよび約40重量パーセントの塩化ナトリウムを含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項9 前記流体透過性保持具は、約70重量パーセントのシリコーンおよび約30重量パーセントのポリビニルピリリドンを含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項10 前記流体透過性保持具は、約75重量パーセントのシリコーンおよび約25重量パーセントのポリエチレンオキシドを含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項11 前記流体透過性保持具は、約80重量パーセントのシリコーンおよび約20重量パーセントのコンタクトレンズ素材を含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項12 前記コンタクトレンズ素材は、ヒドロゲル、2ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体、またはポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)共重合体の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の涙管インプラント。 請求項13 前記ヒドロゲル保持要素は、ポリウレタンまたはシリコーンの少なくとも1つを含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項14 前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の1倍に及ぶ膨張容量を含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項15 前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の10倍に及ぶ膨張容量を含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項16 前記ヒドロゲル保持要素は、その非膨張体積の100倍に及ぶ膨張容量を含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項17 前記インプラント本体は、前記インプラント本体の外側表面部分が前記ヒドロゲル保持要素の膨張によって、外側に変形可能であるように構成されている、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項18 前記インプラント本体は、シリコーン、ポリウレタン、またはアクリルの少なくとも1つを含む弾性物質を含む、請求項17に記載の涙管インプラント。 請求項19 前記インプラント本体の近位端部から、または前記インプラント本体の近位端部のまわりに少なくとも部分的または全周に延び、前記涙点に据えられるように構成されているインプラント本体突出部を含む、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項20 前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、請求項19に記載の涙管インプラント。 請求項21 前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨潤性物質であって、涙小管中に配置されたときに、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨潤性物質を含む、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項22 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約5分の1である、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項23 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約4分の1である、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項24 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約3分の1である、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項25 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約2分の1である、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項26 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さの少なくとも約4分の3である、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項27 前記保持構造の長さは、前記インプラント本体の長さとほぼ等しい、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項28 目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体は薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは薬剤を含み、前記薬剤を前記目への放出をする少なくとも1つの表面を有し、前記保持構造は、流体透過性保持具を有し、ヒドロゲル保持要素を実質的に包含し、前記ヒドロゲル保持要素は、前記保持構造が涙小管中にあるとき、膨張するように構成されているインプラント本体、を含み、前記流体透過性保持具は前記保持構造に流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項29 前記インプラント本体は、前記薬物コアを収容するように構成された第1のチャンバと、前記ヒドロゲル保持要素を収容するように構成された第2のチャンバを含み、前記第2のチャンバは前記第1のチャンバの近位に配置されている、請求項28に記載の涙管インプラント。 請求項30 前記薬物コアは、固体マトリックス中に分配され、少なくとも1つの露出した薬物コア表面を画定するためにシース本体によって少なくとも部分的に覆われた少なくとも1つの治療薬含有物を含む、請求項28または29のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項31 前記少なくとも1つの薬物コア表面は、前記インプラント本体の前記近位端部の近傍に配置され、前記インプラント本体が前記涙小管中に挿入されたときに、涙液に接し、持続的な期間にわたり治療薬を放出する、請求項30に記載の涙管インプラント。 請求項32 前記薬物コアおよび前記保持構造は、単一の部品を形成するために一緒に成型可能である、請求項28乃至31のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項33 前記薬物コアは単一の第1の部品として形成され、前記保持構造は単一の第2の部品として形成され、前記第1の部品は、前記第2の部品に結合可能である、請求項28乃至31のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項34 前記流体透過性保持具は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、請求項28乃至33のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項35 前記薬物コアを含む前記インプラント本体の前記近位端部は第1の物質を含み、前記保持構造を含む前記インプラント本体の前記遠位端部は、前記第1の物質とは異なる第2の物質を含む、請求項28乃至34のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項36 前記近位端部の近傍の位置の前記インプラント本体から少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部であって、前記涙点に据えられるように構成されているインプラント本体突出部を含む、請求項28乃至35のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項37 前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、請求項28乃至36のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項38 前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨潤性物質であって、涙小管中に配置されたときに、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨潤性物質を含む、請求項28乃至37のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項39 涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造は流体透過性孔を有するインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記流体透過性孔は、前記保持構造に流体を入れることを許容するサイズおよび形状を有し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項40 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の10パーセント未満に制限されるように抑制する、請求項39に記載の涙管インプラント。 請求項41 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の5パーセント未満に制限されるように抑制する、請求項39または40のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項42 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その排出が膨張したヒドロゲル保持要素の体積の1パーセント未満に制限されるように抑制する、請求項39乃至41のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項43 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、前記ヒドロゲル保持要素の漏出を、その初期乾燥状態およびその膨張した水和状態の両方において妨げる、請求項39乃至42のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項44 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、約0.3ミリメータに及ぶ直径を含む、請求項39乃至43のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項45 前記インプラント本体の遠位端部に結合されている非透過性、非親水性キャップ部材を含む、請求項39乃至44のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項46 前記流体透過性孔を覆うように構成された孔膜であって、前記保持構造の内側または外側上に配置され、10,000ダルトン以下の分子量を有する孔膜を含む、請求項39乃至45のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項47 目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含み、前記保持構造は流体透過性孔を有するインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前前記流体透過性保持具は、前記保持構造への流体の透過を許容するサイズおよび形状を有し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項48 前記流体透過性孔の前記サイズおよび前記形状は、約0.3ミリメータに及ぶ直径を含む、請求項47のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項49 前記インプラント本体の遠位端部に結合されている非透過性、非親水性キャップ部材を含む、請求項47乃至48のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項50 前記流体透過性孔を覆うように構成された孔膜であって、前記保持構造の内側または外側上に配置され、10,000ダルトン以下の分子量を有する孔膜を含む、請求項47乃至49のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項51 前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、請求項47乃至50のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項52 涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む保持構造を有するインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記キャップ部材は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項53 前記キャップ部材は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む流体透過性部分を含む、請求項52に記載の涙管インプラント。 請求項54 前記キャップ部材は、前記涙小管への非外傷性挿入を容易にするために先細りする遠位先端部を含む、請求項52または53のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項55 前記キャップ部材は、前記保持構造の遠位端のみを覆う、請求項52乃至54のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項56 前記キャップ部材は前記保持構造の前記遠位端と同一平面である、請求項55に記載の涙管インプラント。 請求項57 前記キャップ部材は、前記保持構造の内側壁に少なくとも部分的に入り込んでいる、請求項55に記載の涙管インプラント。 請求項58 前記キャップ部材は、前記保持構造の遠位端および側面を覆う、請求項52乃至54のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項59 目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含み、前記保持構造は前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性のキャップ部材を含むインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記キャップ部材は、前記保持構造への流体の動きを許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項60 前記薬物コアの前記少なくとも1つの表面のまわりに少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部であって、前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、請求項59に記載の涙管インプラント。 請求項61 前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、請求項59または60のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項62 涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、保持構造を含むインプラント本体であって、前記保持構造の少なくとも一部は流体透過性物質または親水性物質からなるインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されているヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造部は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項63 前記流体透過性または親水性物質は、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンと、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、ポリビニルアルコール、およびこれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される少なくとも一つの親水性ポリマーとの組み合わせを含む、請求項62に記載の涙管インプラント。 請求項64 前記流体透過性または親水性物質はヒドロゲルを含む、請求項62または63のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項65 前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造が小涙管中に配置されたときに、流体に露出可能な側面に配置されている、請求項62乃至64のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項66 前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の約5パーセントから約50パーセントを占める、請求項65に記載の涙管インプラント。 請求項67 前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の50パーセントより多くを占める、請求項65に記載の涙管インプラント。 請求項68 前記流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造は、前記保持構造の全側面領域の約100パーセントを占める、請求項65に記載の涙管インプラント。 請求項69 前記保持構造は、前記インプラント本体の遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む、請求項62乃至68のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項70 目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部に延びるインプラント本体であって、前記インプラント本体は、前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に薬物コアと、前記遠位端部の近傍に少なくとも部分的に流体透過性または親水性物質からなる前記保持構造を含み、前記薬物コアは前記目に前記薬剤の放出をする少なくとも1つの表面を含むインプラント本体と、前記保持構造に実質的に包含されたヒドロゲル保持要素であって、前記保持構造が涙小管内に埋め込まれているとき、膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素、を含み、前記保持構造の前記流体透過性または親水性物質は、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項71 前記保持構造は、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を含む、請求項70に記載の涙管インプラント。 請求項72 前記インプラント本体の遠位端部は、非透過性、且つ非親水性キャップ部材を含む、請求項70または71のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項73 前記薬物コアの少なくとも1つの表面の少なくとも周囲に延びるインプラント本体突出部であって、前記突出部は凸状近位端部を含むインプラント本体を含む、請求項70または72のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項74 前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記ヒドロゲル保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、請求項70乃至73のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項75 涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、保持構造を有するインプラント本体と、前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、を含み、前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項76 前記非流体吸収性保持要素は、形状記憶サーモプラスチックを含む、請求項75に記載の涙管インプラント。 請求項77 前記形状記憶サーモプラスチックは、ウレタンベースである、請求項76に記載の涙管インプラント。 請求項78 前記非流体吸収性保持要素は、オキシド生成システムを含み、前記オキシド生成システムは、前記涙小管に挿入されると、複数のオキシドを生成し、前記保持構造内に放出するように構成されている、請求項75に記載の涙管インプラント。 請求項79 前記保持構造は、その中に前記非流体吸収性保持要素が配置される、少なくとも1つのチャンバを含む、請求項75乃至78のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項80 前記インプラント本体の近位端部から、または前記インプラント本体の近位端部のまわりに少なくとも部分的に延び、前記涙点に据えられるように構成されているインプラント本体突出部を含む、請求項75乃至79のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項81 前記突出部の前記近位端部は凸形状を含む、請求項80に記載の涙管インプラント。 請求項82 前記インプラント本体の外側表面上に配置される流体膨張性物質であって、前記インプラント本体の二次膨張を与える流体膨張性物質を含む、請求項75乃至81のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項83 目に薬剤の放出を送達するために涙点の中に挿入可能な涙管インプラントであって、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは、前記薬剤を前記目へ放出する少なくとも1つの表面を有するインプラント本体と、前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、を含み、前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する、涙管インプラント。 請求項84 前記インプラント本体は、前記薬物コアを収容するように構成された第1のチャンバと、前記非流体吸収性保持要素を収容するように構成された第2のチャンバを含み、前記第2のチャンバは前記第1のチャンバの近位に配置されている、請求項83に記載の涙管インプラント。 請求項85 前記インプラント本体の近位端部分から、または前記インプラント本体の近位端部分のまわりに少なくとも部分的に延びるインプラント本体突出部を含む、請求項83または84のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項86 前記薬物コアと前記非流体吸収性保持要素の間に配置されたインプラント本体隔壁であって、前記薬物コアと前記非流体吸収性保持要素の間の物質の移動を妨げる隔壁を含む、請求項83乃至85のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項87 前記薬物コアを含む前記インプラント本体の前記近位端部は第1の物質を含み、前記非流体吸収性保持要素を含む前記インプラント本体の前記遠位端部は、前記第1の物質とは異なる第2の物質を含む、請求項83乃至86のいずれか一項に記載の涙管インプラント。 請求項88 目の疾患を治療するためのキットであって、請求項1、28、39、47、52、59、62、70、75、または83に記載の前記涙管インプラントと、前記涙管インプラントを前記目の疾患の治療のために用いる指示を含むキット。 請求項89 目の疾患を治療するためのキットであって、請求項1、28、39、47、52、59、62、70、75、または83に記載の前記涙管インプラントと、前記涙管インプラントを前記目の疾患の治療のために用いる使用説明書、を含み、前記涙管インプラントは、一回の使用のために個々に包装されているキット。 請求項90 涙点に挿入可能な涙管インプラントを製造する方法であって、保持構造を含むインプラント本体を形成することであって、前記保持構造の一部を通る流体透過性保持具を形成することを含むことと、前記保持構造を用いてヒドロゲル保持要素を実質的に包含することであって、前記ヒドロゲル保持要素は、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されること、を含み、前記流体透過性保持具を形成することは、前記保持構造への流体の透過を許容し、さらに前記ヒドロゲル保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制する構造を形成することを含む方法。 請求項91 前記ヒドロゲル保持要素を実質的に包含することは、前記ヒドロゲル保持要素を前記保持構造の少なくとも1つのチャンバ内に配置すること、を含む、請求項90に記載の方法。 請求項92 前記ヒドロゲル保持要素を実質的に包含することは、前記ヒドロゲル保持要素を前記インプラント本体の外側表面の境界内に閉じ込めること、を含む、請求項90または91のいずれか一項に記載の方法。 請求項93 前記流体透過性保持具を形成することは、流体透過性孔を形成することを含み、前記孔は前記ヒドロゲル保持要素の前記保持構造から漏出を抑制するサイズおよび形状を有する、請求項90乃至92のいずれか一項に記載の方法。 請求項94 前記流体透過性保持具を形成することは、前記インプラント本体の前記遠位端部に結合された流体透過性または親水性キャップ部材を形成することを含む、請求項90乃至93のいずれか一項に記載の方法。 請求項95 前記流体透過性または親水性キャップ部材を形成することは、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンを、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つと組み合わせることを含む、請求項94に記載の方法。 請求項96 記流体透過性保持具を形成することは、流体透過性または親水性インプラント本体部を形成することを含む、請求項90乃至95のいずれか一項に記載の方法。 請求項97 前記流体透過性または親水性インプラント本体部を形成することは、少なくとも約50重量パーセントのシリコーンを、コンタクトレンズ素材、塩化ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリビニルピリリドン、またはポリビニルアルコールの少なくとも1つと組み合わせることを含む、請求項96に記載の方法。 請求項98 前記インプラント本体を形成することは、非透過性、非親水性弾性物質を用いて第1のインプラント本体部を射出成形することと、透過性または親水性弾性物質を少なくとも部分的に用いて第2のインプラント本体部を射出成形することを含む、請求項90乃至97のいずれか一項に記載の方法。 請求項99 前記インプラント本体を形成することは、前記涙点のサイズより大きな直径のサイズを有し、凸状近位端部を有するインプラント本体突出部を成形することを含む、請求項90乃至98のいずれか一項に記載の方法。 請求項100 薬物コアを前記インプラント本体の近位端部に配置することであって、薬物溶出部を介して前記薬剤の放出をするために前記薬物コアを配置することを含むこと、を含む、請求項90乃至99のいずれか一項に記載の方法。 請求項101 前記インプラント本体を形成することは、前記薬物コアおよび前記保持構造の間のインプラント本体隔壁を成形することを含む、請求項90乃至100のいずれか一項に記載の方法。 請求項102 膨張性ヒドロゲル保持要素を形成することであって、約1分から約60分の期間で、保持サイズおよび保持形状に膨張するように構成されているヒドロゲル保持要素を形成することを含むこと、を含む、請求項90乃至101のいずれか一項に記載の方法。 請求項103 前記インプラント本体の外側表面部を、前記外側表面部に流体膨張性物質の接着をするために表面処理をすること、を含む、請求項90乃至102のいずれか一項に記載の方法。 請求項104 前記インプラント本体の前記外側表面部を表面処理することは、前記インプラント本体部をプラズマ処理すること、を含む請求項103に記載の方法。 請求項105 前記流体膨張性物質で前記インプラント本体の外側表面部をコーティングすること、を含む、請求項103または104のいずれか一項に記載の方法。 請求項106 前記ヒドロゲル保持要素の膨張をさせるために前記インプラント本体の一部をプリストレシングすること、を含む、請求項90乃至105のいずれか一項に記載の方法。 請求項107 前記インプラント本体の前記プレストレスされた部分は、実質的に前記インプラント本体の軸に垂直に前記ヒドロゲル保持要素の膨張をさせる、請求項106に記載の方法。 請求項108 前記ヒドロゲル保持要素の膨張の量を制御することであって、ポリウレタンまたはシリコーンの比に対するヒドロゲルの比を変化させることを含むことを含む、請求項90乃至107のいずれか一項に記載の方法。 請求項109 目の障害を有する被験体を治療する方法であって、涙管インプラントを前記被験体の少なくとも1つの涙点に挿入することであって、前記涙管インプラントは、近位端部から遠位端部まで延びるインプラント本体であって、前記涙管インプラントは薬物コアを前記近位端部にまたは前記近位端部の近傍に、および保持構造を前記遠位端部にまたは前記遠位端部の近傍に含み、前記薬物コアは薬剤を含み、前記薬剤を前記目への放出をする少なくとも1つの表面を有するインプラント本体と、前記保持構造に完全に実質的に包含されている非流体吸収性保持要素であって、前記保持構造が涙小管内にあるときに、膨張するように構成されている非流体吸収性保持要素、を含み、前記保持構造は、前記非流体吸収性保持要素が膨張中に前記保持構造の外にはみ出ることを抑制すること、を含む方法。 請求項110 目の障害を有する被験体を治療する方法であって、請求項47、59、70、または83の少なくとも一項に記載の涙管インプラントを、前記患者の少なくとも1つの涙点に挿入すること、を含む方法。 請求項111 前記被験体は人間である、請求項109または110のいずれか一項に記載の方法。 請求項112 前記目の障害は、緑内障疾患である、請求項109または110のいずれか一項に記載の方法。 請求項113 前記緑内障疾患は、高眼圧症または原発開放隅角緑内障である、請求項112に記載の方法。 請求項114 前記薬剤は、緑内障治療薬剤である、請求項113に記載の方法。 請求項115 前記目の障害はアレルギーに関連する、請求項109または110のいずれか一項に記載の方法。 請求項116 前記涙管インプラントを交換することは、年に2回繰り返される、請求項115に記載の方法。 請求項117 前記涙管インプラントを挿入することは、前記涙点を部分的に通り、前記インプラント本体の最も近位端部を前記涙点の外側に残すことである、請求項109または110のいずれか一項に記載の方法。 請求項118 挿入されている前記涙管インプラントを、ある期間の後、同一の、少なめのまたは多めの投与量を有する第2の涙管インプラントで置き換えること、を含む、請求項109または110のいずれか一項に記載の方法。 請求項119 前記期間は少なくとも1ヶ月である、請求項118に記載の方法。 請求項120 前記涙管インプラントを交換することは、少なくとも2、3、4、または5回繰り返す、請求項118または119のいずれか一項に記載の方法。 請求項121 前記涙管インプラントを交換することは、被験体がもはや治療を必要としないまで繰り返す、請求項118乃至120のいずれか一項に記載の方法。 請求項122 前記薬剤が放出される前記期間は、少なくとも1週間、少なくとも1ヶ月、または少なくとも3ヶ月である、請求項109乃至121のいずれか一項に記載の方法。 請求項123 前記薬剤を前記目に放出することは、前記目に前記薬剤を徐放することを含む、請求項109乃至122のいずれか一項に記載の方法。 請求項124 |